2008年04月

2008年04月30日

生々しい話

昨日遊び心でドラマティックなタイトルにしてみたら
普段の倍以上のお客様がご来場。
軽く、狼少年な気分だわ。期待させてごめんなさい。

ま、生々しい話ではあるのだけれど
まぁもう中学生じゃないし、
「生理!?キャーキャー」という年じゃないからいいよね。
高校生の時、どっかにいくときの持ち物一覧の
”生理用品”を水泳部の仲間に目撃されて
めちゃくちゃ恥ずかしかったそんな過去がありますが、
うぶだったなぁ。全く。

というわけで、本日も続く生理の話。
えーここのトポザ族の女性は”下着をはきません”
ケニアから帰ってくる難民には
UNHCRが下着もサニタリーナプキンもある
「女性セット」を支給したりしてますが
この辺いったいの人はノーパンです。
ってか、見たことないんだけれどそうらしい。

ミオ「ここの人は、そういえばさ生理の時はどうするの?」
トポザ「お、くるなと思ったら地面にしゃがんで血を大地に吸わせるのですよ」

ナプキンはおろか、トイレットペーパーすらないわけだから
自然に還る、エコフレンドリーなやり方ではあるけれど、
女性だと心配じゃないですか。「で、それで大丈夫なのかしら」って。

トポザ「トイレと一緒です」
ミオ「・・・な、なるほど」

女が女であることだし、
別に恥ずかしいものではないけれど、
いろいろ不便ですよね。この月のもの。
今でも覚えてるけれど、2000年にパキスタンで仕事してたとき
敬虔なムスリムのカウンターパート4人(全部男)と列車で
旅してて、全然予期してなかったのに
いきなり生理きたときは参りましたね。

買い物するにも、男の人連れて
生理用ナプキン買いに行くってのも気まずいし、
泊まった先の女性は全く英語がしゃべれず
身振り手振りだけで(←どうやったんだろう。今思えば)
生理なんだと伝えたら
なんと、ボロ布が大量支給。
慣れないとイマイチ神経が全部そこにいく居心地の悪さ。
しかし、今はエコな今は布ナプキンがホットらしいね、
はたしてどんなものなのか興味があります。

さて、そんなんで今日、
村のマーケットにいくお手伝いの女の子に「ナプキン」
買ってきてもらうように頼んだら
厚み2センチはあるかという脱脂綿のかたまり(でもナプキン)
を購入してくれました。あーらー
買えることは買えるんだけれど、ナイロビのナクマット(大型スーパー)
にはあるような「薄型サラサラはね付き」とかやっぱりまだないのだわ。

おむつか!

その後、大爆笑したのが
うちのスタッフ(スーダン人36歳女性)との会話。

ミオ「ナプキン買ってきてって頼んだらオムツみたいなのがきちゃったよ」
スタッフ「ああ、××にもらったペ二ス型のナプキンがあるわよ。いる?」

それってタンポンのこと?
・・・ぺ、ペニス型って困った…ウケタ。

あんまりおかしかったもんで書いてしまいましたが
生々しくてすみません。明日はまたいつもの(?)上品路線に復活します。

教育受けた人でもこの辺にいる人はタンポンは使わないみたいですね。
ま、フワフワモクモクなアフリカンドレスだと
タンポン活躍の機会もあんまないわな。泳ぐとこないし。




at 23:21|PermalinkComments(6) かるちゃー 

2008年04月29日

電撃妊娠

・・・生理が遅れました。4日も。
私が記録(記憶ではなく)する限り、
ここ2年で生理遅れたことなどなく
マラリアでも、旅先でも、
非常に規則正しく来ていた月のものが
こないというのは、

正直ビビリました。

「生理こないんだけどさ・・・」と
アフリカ人の同僚にいうと

「よかったじゃなーい!」クラッカー

軒並みこの反応、
・・・よくないよ。
これから戦場ですよ。

同じくフィールドで働くリベリア人の親友
「もうさ、この際先に子供産んじゃったほうがいいよ。
私だったら絶対産むね」

この地域ではシングルマザーはよくあることなので
はなっから相手が誰かとか結婚するのかしないのか
とか問題にすらなりません。

・・・ってか
女というのは子供を産むもんだ
という認識と
男というのは出産に関しては(もしかして他に対しても)
頼りにならないものだ
という認識があるようで
アフリカ女の底力を見た気がしました。

私の周りでも、
結婚してなくてもしてても
女でシングルで育てている人すっごく多いし、
その子供の父親じゃない人と一緒にいることも結構あるし
男の子だと、どこかにすでに子供がいて(それも複数)
とにかく
男も女も子供がいて当然という感覚。
キャリアがどう、とか自己実現がどうとか
育てられる環境があるか否かとかそういうことは全くおいといて
産めるものは、産んでおけ。
神様のギフトだ、のお国柄。
私と2歳しか違わないセキュリティーオフィサーの息子が
16歳だったりするわけだから
20歳の女の子がすでに4児の母だったりする場所で
世間体とか自己都合とか
あんまり関係ない。

で、産んで
実のママのところに預けて自分はお仕事という人もいれば
うちのスタッフのように勝手に職場に赤ちゃん連れてきて
職場のアイドルにしているケースもあり、
日本じゃ本当にこうはいかないけれど
社会や親戚や近所や同僚が自然とお互いを助け合うような
かたちになっているのはいいなと思う。

うん、これだったら出産してもどうにかなるかもキラキラ
・・・とちょっと思いかけました(半分ウソ)

私より2歳年下の
「今年妊娠する宣言」を出してる友達が

「もし(相手が)夫には向かなくても
自分の息子の父親として悪くないクオリティであれば
子供は産むべきだ」
と力説していたのが印象的でした。

・・・で生理きました。ほっ。

いやいろんな考えがあるのはわかるけどね
やっぱりクラシックに
出会い→結婚→世界は二人のために時期→妊娠→楽しいファミリー
というのがいいなと思うんだよね。日本人的なシナリオとしては。
世界は二人のために時期、は別に引退したあとでもいいけど
これ以上、人生に不必要な「劇的」要素はいらないわ。

・・・てか思い当たる節がないのに
これだけ心配している私はおーろーかーもーの♪
と、鼻歌でる余裕がでてきた。あーよかったよかった。

ってか、「生理が遅れてる」という
現象に、まわりが勝手に盛り上がりすぎですから。




at 23:29|PermalinkComments(5) かるちゃー 

2008年04月28日

硫化水素とか山口補選とか

日本のニュースも絶えずチェックしているけれど、
わが母国ながら

生きにくい国だなぁ

と思ってしまう。
日本は外に出るとその良さがしみじみわかるし
そのすごさに鼻高々になってしまうこともあるけれど、
故郷は遠くにありて思うもの、なのか・・・?

富士山じゃないけど、遠くで見ると凛と美しいのに
近くでみるとごみだらけ。うーむ。
最近大流行の”手軽に死ねる”硫化水素自殺、
「手軽だったら」死にたい、というこの感覚。
ゲーム世代の人生リセット。
怖いのや痛いのは辛いのはいやだが、
手軽ならやってまえ。
確かに死にたい人の気持ちや背景は
他人である私には到底わかりえないけれど
「簡単だったら死んでもいい」
というメンタリティは
生きることに膨大なエネルギーを使う
途上国にいるととてもわからない。

生活の苦しさだったら、
日本は世界の比較にすらならない。
今日の食べ物があるかもわからず
教育も受けられず
昨日も今日も明後日も
炎天下の中を歩く人たち。
20年の紛争を経て、一から立て直す時期。
女の子は妙齢になると
親が決めて
自分の好きでもない人のところに嫁に行き、
男の子は裸で牛を追いかける。
選択肢ないけれど、生活はたいへんだけれど
生きることを全うしますよ、こちらの人たちは。
生きるってそういうことじゃないんですか。

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「生きている意義がわからないから死にます」

生きてる意義ってわからないと
生きられないものなのですか?
こんなになんでもあるのに
生きる意義がなぜみつけられないのですか。
教育も受けられて
今日明日のごはんもとりあえずはあって
今もしかしたらやりたいことがみつからないかもしれないけれど
明日みつかるかもしれない環境にあって
学校に行く気がしなくても
他にも行く場所がいっぱいあるのに
友達がいなくても
いじめられても
借金があっても
子育てたいへんでも

日本のモノと可能性に溢れた場所で
一時の気の落ち込みから
膨大な月日をかけてつながってきた
自分の命を絶ってしまうということ。

なぜ死に急ぐ?

岡本太郎も言ってたよね
「死ぬ気でなんかやってみろ。死なないから」って。

それこそその環境が苦しくてしかたないのであったら
命以外は全て捨てて(まぁ迷惑は迷惑だが死んで放棄するのよりは
ポジティブだ)
何か完全にほかのことをやってみる。
旅に出てもいい。全く新しいこと勉強してみてもいい。
田舎で農業やってみるのもいい。
特に若い人。
それって無理?
人生ってすごく楽しいことも素敵なことも
面白いこともあるのに。
それってたいへんなことや辛いことの
あとにくるのに。
その渦中に、
手元にあるトイレ洗剤になんとかまぜて
「手軽に」死んじゃったらだめでしょう。
もっと生きるということを
重く考えよう。
死んだら楽になる、わけじゃないから。

それは私がたまたまうまくいってるから
強気でいうわけじゃなくて、
とことん落ちることも凹むこともあるけれど

私たちには無数の出口がある。選択肢がある。

ということは声を大にしていいたい。
それってすごく恵まれていることなのに。
日本のこれからを背負わなければならない
若い人が簡単に”絶望して”命を絶ってしまうのが
もどかしくてならない。

簡単、じゃないかもしれないけどね。
世界にはそれこそ「身を切られるような」環境で
必死に生きている人がいる。
生きる意義がみつからないから死ぬ人に
アフリカの難民のこと考えてみろって
全く説得力ありませんけど。
生きるのにも、死ぬのにもエネルギーがいるのです。
そういうものなのです。

簡単に死ねる、なんてウソだよ。

しかし、ただ同じ自殺でも、
高齢者制度や障害者自立法なんとやらで
弱者がどんどん切り捨てられて
にっちもさっちもいかなくなって
死を選ぶ高齢者や介護者、
生活保護を受ける人たちのニュースは心が痛い。

失業者保険をがっつりもらって、”権利だから”とおおいばりで
旅行しているような若者を(個人的に結構知ってますけど)
甘やかすのはどうかと思うけれど、
文句を言えない弱い人から
どんどん税金を上げる今の風潮は疑問。
山口の補選はよかったー。
これで自民と創価学会タッグのおやじを当選させるようだったら
日本の政治、本当に期待できるものはないよ。

私も難病のときは医療費全部税金でカバーされて
本当に助かったし、
高齢者や障害者、難病の人たち
社会のぎりぎりのところで
生きる人たちをちゃんと救えるシステムがないと
本当の「美しい国」とはいえない。
・・・ってか美しい国って
言い出した政治家とともに
すでに期限切れ?

食べ物がなくて教育が受けられない人たちのいる
社会の明日と
硫化水素でゾクゾク若者が
死ぬ社会の明日。

やるべきことが明確にわかっているのは
幸せなことだなと思う。
南スーダンでだったら
自分の持っているエネルギーと知識を総動員して
「自分が役に立てる!」実感が
小さいなりにもあるのに、
自分の生まれて育った国の
薄ら寒い現状に
今の自分が何をできるのか
正直わからない。




at 23:16|PermalinkComments(7) 社会を斬る! 

2008年04月27日

燃え上がれ燃え上がれ

週末は恋愛モノのDVDを立て続けにみる。
そういう気分らしい。

Serendiputy セレンディプティ
Something goota give 恋愛適齢期  
Veera zara ビラ・ザーラ

昔大問題であった
つきあうって何?とか
男女間に友情は成立するか?とかそんなのは
いつの間にか、答は自明のものとなり
今の課題は
ただの恋人で終わるか”The one"になるか
というこの境というか覚悟というか決心というか
その一線というのは、いったいどこで決めるのだろう
という一点である。

人に聞くと「タイミング」っていうけれど
タイミングってなぁ。
お互いが考えてることがばっちり合うってこと?
合わせようと思うこと?だとしたらやっぱり不可抗力ではないし。
恋愛の極意は「一緒にいる長さ」でも
「フィーリングが合うか」だけでもない。
セレンディプティではまる一日しか一緒にいなかった
フルネームも知らぬ相手を
お互いが別の人と結婚直前になって
追いかけてみたりしているわけだし、
顔も性格も将来性もあるお医者さんのキアヌリーブスよりも
63で、自分の娘に手を出そうとしてて、コミカルな
メタボおじさんにケミカルを感じる
ダイアン・キートンがいて
ここで、インドの恋愛モノを出すのは反則なのだけれど
”運命の出会い”をした届かぬ女性を
思い続ける男がいて。

これだけ膨大に男も女もいる中で
楽しい時間を過ごす相手をみつけるのは
たいして苦労なことじゃないけれど、
これからの将来を歩んでいこうと思えるたった一人の相手を決めるのは
"One in the life time”の課題である。

高嶋の弟も森三中の誰とかも
「電撃」なんとかで結婚しているわけだけれど
逆に「電撃」なんとかの方が
勢いと流れと気持ちの爆発がすんなり絡んで
こういう大きな決断を下しやすいのかもしれないな、と思ったり。
ばくちというのは、時間を掛ければ
あたりやすくなるというものでもないわけだし。

「運命」は自分でハンドルするものだけれど
その選択をとるか、とらないかで
人生のシナリオは180度変ってくる。
セレンディプティのようなことがあっても
10人中9人は、長年馴染んだ彼氏(彼女)をとるだろうし、
映画じゃなければ、ダイアンキートンはキアヌリーブスに
走ってても不思議はない。
周りの人、世間の目、破壊するエネルギーを考慮すると
恋愛エネルギーって大幅に縮小すると思う。
それが悪いというわけでなくて、
普通の生活であれば、そのエネルギーの縮小にしたがって
”穏やかで平凡な温かい毎日”が保証されるのであって
終わりが見えないまま
なにも自分のよく知らない男の人を徹底的に追いかけてみたり
身分の違う人、家族や周りから祝福されない恋に身を投げ出したりする
インド映画やタイタニック型である必要はない。

で、自分。
恋愛に何を求めるか。
人生に冒険の要素は欲しいけれど、
必ずしも恋愛が劇的でなくていい。
でもね、引き算方式でも、妥協型でもなくて
仕事と同じように、もしかしたらそれ以上に
自分とがっつり向き合っていく相手だったら
「これだ!」という確信が欲しいんだよね。
それって「あーいい人だなぁ☆」だけじゃなくて
「あーかっこいいなぁハート」だけじゃなくて
I loveじゃ十分なくて I am in love
のINの実感が欲しいんだと思う。

母親に言わせると恋は落ちるもの、愛は紡ぐもの
なんだけれど、やっぱり一回落ちないと紡ぐもんも紡げないわけで。
この「落ちる」快感を知ってしまうと
恋というのは、あとで痛い思いをしても
やっぱり「やらずにはいられないもの」なのだ。
でも、どこでも落ちれるものでもないし
落ち続けてもだめなわけで
ちゃんと落ちてからコツコツくるくる愛の糸車(←イメージ)
を回す私ではないといけないんだけれど、
そこで糸がからまったり、糸が消えたり、固まったり
火事になったり、違う女の人が入り込んで邪魔したりして
なかなかこうスムーズにいかないもんなんだわ。

ま、でもね、男も女もいくつになっても
「あきらめちゃったら」だめなんだと思う。
それは恋だけじゃないけれど。

お札の裏に電話番号書いて、それが手元に戻ってくるなんて
「Impossible!」って笑い飛ばしちゃうようなことをやってみるか。
不可能が可能になるのが、愛。
うわー!と湧き出る感情とか感覚はなおざりにはできない。

個人的には
50になっても、一回り上も下も魅了できるしわまでかわいい
ダイアンキートンは素敵だなと思うし、
(若くて魅力的なのは当たり前)
名うてのプレーボーイに
「僕は63だが、初めて恋をした」
って言わせちゃうのにしびれる。

穏やかで平凡で温かくていいものにたどりつく前に
燃え上がる炎の火種がね、やっぱり必要だと思うのよ。
そんなこといってるからいつまでも独身なんですけど。

燃え上がれー燃え上がれー燃え上がれー。
いきなり思い出したガンダム。(←なぜ)

ま、そんな感じの週末でした。
今から15年モノのラムを飲みます。









at 23:59|PermalinkComments(6) みおライブラリー 

2008年04月24日

大家族旋風

アメリカ留学時代(1991年~1992年)のホストファミリーのパパは
すごく筆まめで今も毎週のように「家族週報」が届く。
昔はタイプしてコピーしたものがエアメールで送られてきてたのが
今はメール。もう17年になるのか。早いなあ。

私の高校2年の甘酸っぱい青春の舞台は、ユタ

いえーすあのケントデリカットの故郷であります。
モルモン教の聖地。
8人の子供がいて3匹の馬と2匹の犬がある大家族にお世話になったんですが、
とても楽しい一年でした。私のイメージする
アメリカンなハイスクールライフとはちょっと違いましたが(ユタだし)
それでもコーラスにも入って、ミュージカルにも抜擢されて
サッカーもやって、パレードで旗をふったり、水泳チームにも入って
特別な活動をした学生にのみ与えられるジャケットが着られるようになったり
あーダンスパーティも行ったなぁ。会話がつづかなくてつらかったなぁ。
ついた日の車で食べた「サブウェイ」の感激は今も忘れない。
91年ってまだ日本にサブウェイ進出してなかったからね、
というかもしかしたらしてたのかもしれないけれど
私は食べたことなかったの。

・・・でうちのダディはお医者さんで、大学のアメフトの専属医。
今もまだ現役のお医者さんです。
毎週のように世界中に散らばる(自分の子も宣教師でいろんなところでてるし
私のようなホストしていた学生も何人もいた)自分の子たちに向かって
「週報」を出すんだけれど、これがA4で5枚や10枚にもなる詳細さ!

ここ数ヶ月、私の以前のメールが使えなくなったこともあって
一瞬途切れてたんだけれど
数ヵ月後に再開したこの「家族週報」
新しい名前がいっぱいあって、誰が誰だか皆目わからない・・・

プエルトリコからはがきを送ったお礼が届いたんだけれど

今は19人の孫がいます」そんな報告が。

あれ?そんなにいたっけ?なんだか玉手箱を開けたおじいさんのように
一瞬に膨大な時間がたった錯覚に陥った。
ひょーえー8人の子供のうち、下の3人はまだ結婚してないのだけれど
それでも私より5つ上だった一番上のお兄さんを筆頭に5人。
ほぼ4人の子供がいるってことか・・・

留学から帰ってきてから一回もユタに行ってないんだよね。
アリゾナまでは行きましたが、友達にだけ会ってお世話になった
家族には会わなかったという、つれないワタクシ。
17年もたつのに、こうやって昔ホストした私にも
ちゃんと連絡してくれる第二の家族がいることをとても嬉しく思います。

カポの一期目の子供(あのテレビにも映ってた白い犬)が
里親先の飲み屋(兼宿泊所)で昨日子供を産みました。
それも10匹・・・
いきなり、大家族です。10匹って10匹って・・・
生命力強いなぁ。
一年目でもう犬って子供産んじゃうんだ。

こうやって世の中が次の世代につながっていくわけです。
あー私もがんばろっと。(←仕事ね、仕事)





at 16:33|PermalinkComments(0) ワタクシゴト 

2008年04月23日

プライドと人間関係と仕事

今日朝いきなり

「トレーニングの講師が来るから国境まで車送れ」といわれる。

このトレーニングも21日の夜の21:40に
23日からカポエタでトレーニングするから
ちゃんとスタッフ集めとくように、ってメールがきたんだよね。

22日は人口統計でローカルスタッフお休みだし、
そんな急に言われても、無理。

今はスタッフも車もフィールド出払っちゃってるから
早めにラジオで呼ばないとそれこそ7時間かけて帰ってくるわけだけど
その辺をハルツームから来る人はわかってない。
ピザのデリバリーじゃないんだから、電話かけてすぐってわけにはいかんのだ。

しかし、実際のところ
私のボスとアドミの子がこのトレーニングが実施されることを
私にちゃんと伝えなかったところにも非がある。

で、トレーニングだけは21日の時点でわかっていたものの
(だからスタッフは呼んでいた)。交通手段が書かれてなかったから
車の手配まではしてなかった>ここは私のミス。確認すべきであった。

ということで、この結局トレーニングがキャンセルされてしまったのも

1.ジュバ・ハルツームからの連絡がまずかった
2.カポエタオフィス内でのコミュニケーションがまずかった
3.ロキからの車の手配の連絡が遅すぎた
4.私がちゃんと確認を怠った

といろいろな人々の小さな小さなミスが重なってトリプルパンチの結果。

で、この間のイーメイルコミュニケーション

タイムリーに連絡してくれてれば、全然難しいことではなかった
という悔しさは残る。
で、ただこちらのサブオフィスのコミュニケーションがとれてなかったのも
問題だけれど、ばっさり謝って全面的に非を認めるのも違うし
つまらんプライドと良好な人間関係を
天秤にかけながら言葉を選ぶ。

やるべきことができなかったという不満と申し訳なさと怒りとやるせなさで
なんだか気分の悪い午前中であった。

この2年間しっかり学んだことは
いくら相手が100%悪くても「おまえが悪いんだ」といってしまったら
何も生み出せないということ。
さらに今回は相手が100%悪いわけじゃなくて
私たちも50%悪い。
そういうときは
相手をちゃんと立てつつ、自分の主張はさりげなくする。
自分の非も認めつつ、相手の行動を
「こうだったらよかったですね」という
前向きなコメントで残す。
非難色はなるべくおさえて。

相手が間違っている!という責め立てるだけだと
溝は深まるばかりで生産的じゃないからな。

お客商売と違うからぺこぺこしていれば角が立たないわけじゃない。
言いたいことは言わないとだめだけど、言い方を考える。
「仕事ができない」レッテルを貼られてこちらも不便だし
かといって、自分の主張をするだけだと
「働きにくい人」というレッテルを貼られる。

小さな仕事の失敗から、学んだこと。というか確認したこと。

at 23:41|PermalinkComments(0) お仕事 

2008年04月22日

開店休業

珍しく、一日「おお、これブログに書こう」という硬派なネタがない一日。
いつも硬派かどうかはこのさい問われない。

今日は、人口統計が全国的に実施されたので、
ナショナルスタッフのみ休日という非常に中途半端な日。
オフィスに誰もいないの。プログラムのスタッフは
一人除いて全員フィールドだしボスは休暇中。
そうでない人も今日は自宅待機。
インターナショナルは仕事しとけ!っていったってさ
私しかオフィスいないんじゃメールの返信以外はなんもできないし。
で、メールの内容を確認したくても、人がいないから実質

開店休業デージョッキなんだわ

超仕事多い!とてんぱってみたところで
つくづく周りの人がいるからこそ自分の仕事がちゃんと完結するんだと
周りの人がいないことで、ありがたみをしみじみと実感する。
明日はみんなにやさしくしよう。(いつもはしてないんかい)

さくさくとやることすませて
1000こしてたGmailのスリム化をはかる。
下書き箱に、「書き終わってない大切な下書き」(それも数ヶ月前分)
をいくつか発見。ああああ。どどどどど orz....わたしってば…
なんかこう景気つけに、気分の盛り上がることやろうと思いついて
下着をネットショッピングにて購入。
トリンプのブラとショーツのセット。
ちゃんと谷間ができるやつを4点ほど。(ブログに書く内容ではなかろう)
ついでに書いちゃうと
ちゃんと光沢のあるレースをあしらったピーチピンクとか
ディープブルーとかそんな魅惑のラインアップキラキラ
うわー気分もりあがるね。
いつ着るんだよ?

もちろん、スーダンには送ってもらえないから日本の自宅宛。
「もしかしてサイズワンランクあがってるかも!」(肥えたので)
とワクワクしてサイズはかり直してみたけど、変ってない。
ちっ、太ももだけか…

夕方は私の部屋にはいりこんでなかなかでていかなったねずみを
追放する。2時間かけてほうきで追い回してやっと外に出した。
私の秘蔵の日本食をかじられてはたまらない。
それからザンジバルの休暇から帰ってきた友達とおしゃべり。

夜、ハイパー行動力ガール朝が
さっそく気合はいりまくりの「世界にひとつだけの花」を
送ってくれた。どうもありがと!
輝きの衰えない80年代テイストというか、突然Ziggyを思い出した。
プリプリとか今すぐキスミーとかあのあたりの軽快なポップなロック。
正統派でストレート。これにシャウト!な
「オンリーワン」だったら聴いてみたい。
早速歌ってみた、誰もいないオフィスで。

なんか80年代90年代は自分が正真正銘の青春時代だったから
かもしれないけれど、いまやクラシックの域に入る正統派のロックやポップスが
いっぱいあったと思うんだけれど、今の高校生が三十代になったら
何をなつかしく聴くんだろう?とどうでもいい心配をしてみた。
モーニング娘。はやっぱりおにゃんこにはなれなかったし。
アイドルが美しく清いまま引退する時代はもう完全に過去だしね。

なんだかそこそこ仕事して、どうでもいいこと考えて
ごはん食べて、下着買って、ねずみ追い出して、世界に一つだけの花聴いたら
今日一日終わってしまったわ。
そりゃ毎日世界平和と環境問題を深く考察しているわけじゃないけれど
それにしてもちょっとだれてる。喝をいれなければ。
フィールドでないと!

最近のちびフォトをアップ。私のやる気の源です。
やんちゃでどこでもおしっこするのが困る。

ca5ce456.jpg

かわいいちびたち
左から ブラッキー、ブランカ、シュワ

4匹中すでに一匹はワシにさらわれてしまい(私が休暇中の外出デビューの日に)
今は3匹なんだけれど、昨日からブラッキーがいないの。心配心配。







at 23:50|PermalinkComments(3) 衣食住 

2008年04月21日

オンリーワンたれ

ナンバーワンにならなくてもいい
もともと特別なオンリーワーン♪

という歌がありましたね。ちょっと昔。

な、なんてナイーブなんだ

というのが私の第一印象。
混乱の時代を迎え、
ま、何でもかんでも他人を蹴落としてまで
一番を目指せというバブル時代?受験地獄時代の呪縛が
解かれたのはよいことですが、
なんか大きなおにいちゃんたちがタラタラ集まって
調子はずれに「花屋の店先から~」とか
やられるとなんだか、
私はもどかしいっつーか
はずかしいっつーか。

「ダンゴ3兄弟」とか
「泳げたいやきくん」とか
「コンピューターおばあちゃん」とか
「さかなさかなさかな」(←これ歌の名前?)みたいに
もうはなっからおこさま対象童謡ならともかく
なんか、大の大人対象に
大の大人のグループが(まぁアイドルですけど)歌って、
いい年した男女がこれを「まぁなんといい歌だわー」と群がる
メンタリティが解せない。
NHKでしたっけが、公募した「いい歌ベスト」だか
「後世に残したい歌ベスト」だか(正式名称不明)
でもかなりいいランキングだったと記憶していますけど。

で、この歌が世に出た時はもう少なくとも
私たちも大学生になってて
なんか国際交流のプロジェクトとかなんかで
みんなで並んで
手話なんかいれちゃって
まぁ覚えやすいメロディーと
ハートに届きやすい歌詞なわけで
一緒に盛り上がって歌ったりしたわけですが
いやぁもう
「一番じゃなくていいよ、私はオンリーワンだもの」
っていうメッセージが、ぬるいぬるい。

間違ってないんだけれど、
オンリーワンってのははからずもの最終状態であって
その道のオンリーワンを目指すってのなら別だけど
もうナンバーワンじゃなくていいよという競争脱落宣言なのが
情けないなと私は思ったのだ。
この歌の感じだと
”別に頑張んなくても君はもともとオンリーワン」っていう開き直り。
気合が足りないんだよ、気合が。

みんなで歌えて踊れて楽しいやつ
「輪になって踊ろう」みたいに徹底的にノウテンキだったら
もうそれは別にいいんだけれど、
この変にぬるいメッセージになっているところがねー
ま、みんなで盛り上がって歌ってるときに
もちろんそんなことはいえませんけど(←弱気)

せっかくだったら一番を目指すっていう心意気が若者には欲しい。
で、上にも下にもいっぱい猛者はいるわけで
必ずしもナンバーワンになれないけれど
精一杯やってうまくいったこともあれば挫折した経験もある青春時代と
最初っから「オンリーワン」だなんて開き直るゆるゆる青の時代では
そのあとが全然違うと思うんですよ。
私もナンバーワンになった記憶なんかあんまないしな。
結構がむしゃらに予備校なんかは頑張りましたけど。

ま、なんでこんなこと思い出したかというと
今日次の赴任地「ソマリア」のことを調べてたんですよ、ネットで。
まぁ予想はしてましたが、英語ならともかく日本語だと
大した資料はないですな。

Wikipidiaと外務省の海外安全地域情報くらいで。

1991年より無政府状態。
主要産業:
畜産業(羊、山羊、牛等)、農業(バナナ)
・・・ああ、ここでもヤギだ。農業ってバナナだけ?

で、衝撃的なのがここ

在留邦人数(2007年1月1日現在)



困ったゼロ!

だ、誰も日本人いないの?
2007年度失敗国家ランキング1位のスーダンでさえ
99人の邦人がいるというのに・・・

ということで、私が行ったら

オンリーワン力こぶ

ということで、SMAPの歌声が脳内にこだま。

・・・・で、正直に一言。
ワクワクする。
ソマリアって今日本人いないんだ!
よっしゃこれは日本を背負って
いい仕事をせねば!!だ。

今は特に私のいく南ソマリアの治安悪化は著しくて
外に出るときに4人の護兵がつくとか
4週間に一辺のR&R(今は6週間)とか
最近も2人ガイコクジンが誘拐されたとか
いろんな爆音が耳に入ってきますが、
なんでだろうね、私は死ぬ気がしないんだよ。

とりあえず今は情報をしっかり入手しつつ
栄えあるオンリーワンの名に恥じないように
しっかり知的武装して入国するしかない!
ビリヤードだけじゃなくて
やっぱエキササイズ再開しなくちゃ。

パスタをゆでるのがうまい
美男美女の国という情報もありますし、
楽しみだー!

at 23:23|PermalinkComments(8) お仕事 

2008年04月19日

イナセな遊び人

最近のマイブームはビリヤード

仲間と飲み屋のビリヤード台にGOな生活です。
最近、すっかりエキサイズにとってかわった←いいんでしょうか
ビリヤードとビール。場末なロケーションがいい味だしてます。
音の割れたアフリカンミュージックが流れる中を
微妙にぬるいビールを飲みながら、ビリヤード。

ビリヤードで、口に斜めにたばこくわえながら
男の人がすーっと球をつくしぐさってセクシーじゃないですか?

閑話休題。

遊びがうまい、というのは仕事がしっかりできると同じくらい
重要なクオリティだと思う。
遊びだけじゃ、そりゃお話になりませんが、
仕事だけではもったいない。

カラオケプロはだしで歌えて、
球を突かせればスマート、
卓球もできて、
サッカーもうまく、
将棋も打てて
踊れる。
で、仕事もできる。

そういうマルチなのは楽しいですね。
ま、そんな全部全部やらんでいいですが
少なくとも自分の中で仕事以外に3つくらい
「これは大切」なものがある人ってのは
精神的に安定する気がする。
家族ー遊びー仕事ー車とか
私世代に現在よくある基本パッケージですが
開発援助業界だと
女(男)ー遊びー仕事ー旅とかでしょうか。
なんかやくざだな。
ま、旅の代わりに酒とか入ってない分だけ
救いようがある。

こう、なにかひとつにどっぷり依存することがないというのは
健全です。お金を何に使うかが分散していた方がいいのは
なにも投資だけじゃないのです。

恋愛だけってのも痛いし
仕事だけってのも辛いし
遊びだけってのもやばい。

というわけで、私は最近「遊び部門」強化中。
ビリヤードうまくなりたいなー。
あれは、頭脳プレーと繊細な体の動きがためされる。
あと、美しいってのもポイント。

さっき、男の人のくわえたばこは絵になる(ビリヤード限定)
という話をしましたが、実は女の人も胸の谷間と腰のラインが
はっきりみえるので、気を抜いてはいけません。
ノーブラでもいけません。
見せるためにやるわけじゃないけど
はからずもみえちゃう分に関して。

「ミオはケツが小さすぎる」と言われたんで
「メイドインジャパンクオリティ(小さくて質がいい)なんだよ」と
返しておきました。

あとこれはウィッシュリストですが
ひそかに加えたいのが百人一首。
これ極めたら楽しそうです。
最初の二文字でぱぱーんとテレビで見ましたけど
魅力的な殺気がありました。殺気じゃなくて、緊張感か。
ビリヤードと百人一首が
うまい女ってのは、なんとなく侮れない感じがしませんか。
これにサルサとサーフィンをくわえようってんだから
どこへいくんだという話はありますが、
どこへもいきません。5月の末まではどっぷりカポエタ。

さて、本日もビリヤードいってきます走る

at 20:16|PermalinkComments(2) 衣食住 

2008年04月18日

不審物には手を触れないでください

日本から持ってきた麦茶を煮出して
ペットボトルにいれて
冷蔵庫に冷やしておいた。

スタッフがオフィスにやってきた
「冷蔵庫に変なものが入ってるんですけど・・・」

ミオ「変なものって?」
スタッフ「汚い水みたいな」

・・・困った

ああ、それは”麦茶”だよ

スタッフ「お茶を冷やすんですか?!?!」←素で驚いている

ミオ「だって暑いでしょ。冷たいお茶っておいしいじゃん」
スタッフ「お茶ってのは熱くして飲むものじゃないの??」

え?そうなの?アイスティーとかあるじゃん。

スタッフ「ははは、日本人はおもしろいね」

アイスティーは日本人じゃなくても飲むだろ。

持ち歩いていたらそのたびにいろんな人につっこまれる。

お茶を冷たくしてんの?
なんでペットボトルに茶色い水がはいってんの?
それ、スープ?

ここではビールを頼むと「冷たいの?熱いの(←室温)?」と
聞かれるのに最初びっくりしたけど、
どうやらお茶を冷たくするっていう技はないらしい。
緑茶のパウダー上げたら、普通にミルクと砂糖入れてた人もいるからね。
これって、「教育」というか「慣れ」の問題なのだ。

昨年も持ち歩いてたのに誰もなにも言わなかったところを見ると
無言で「変な奴だ」と思われていたのだろうか。
ま、いいけどさ。



at 22:15|PermalinkComments(3) かるちゃー