2007年09月

2007年09月29日

恐怖のガールズトーク

一ヶ月ぶりに帰ってきた私と
一ヶ月半ぶりに帰ってきた友達。

彼女は私と同じ年で(いっこ年下だったかも)
オードリーヘッブバーンみたいなくりくりのショートヘアーと
こぼれそうに大きな目が美しい魅力的な女友達である。

今日は7時から、彼女のおうちで
ワインをあけ、ロシアンウオッカをあけ、
ジョニーウォーカーをあけ、
アルメニアンソーセージを食べ、
私がマドリッドから買ってきた生ハムとたこのまりね(缶詰)で
夜の2時までおしゃべりをした。

休暇でなにをやったかというのと
これからどうするかということと
あとは年頃の女の子が集まれば当然する
「コイバナ」なわけだが、

過去数ヶ月カポエタで彼女をくどいてきた7人のうち
5人までが私をくどいていた殿方と
オーバーラップしていたことが判明。

というか、
「みおがいないと僕は本当におかしくなりそうだ」と言ってた
某スタッフがおんなじことを彼女にも言ってたとか
「君のつぶらな瞳が僕の心を燃やすんだよ」と言ってた
某機関の某ドライバーが
「君の大きな目は今までみた何よりも美しい」と言ってたとか。
腹がたつ、というより大笑いするしかない。
愚かな男たちよ、ガールズをなめてはいけません。

本当に、海外にでて突然MMKになるという現象には、
浮かれる前に、深呼吸して冷静に考えないといけないのだ。
それは、単なるものめずらしさだったり、
後ろにちらつく金やらパスポートだったり、
昔みた「おしん」のテレビに感化されたりで
どうみても納得できないようなことが多々ある。
若い時分には勢いで恋に走るというのも楽しいものであるが
酸いも甘いもかみ分ける年代になりつつある
私たちは、観察眼を水晶だまばりに磨きあげとかないといけない。
そりゃまね、もちろん私の魅力に純粋に惹かれる人もいるとは
思いますけど、ええ。←ブーイング退場走る

スカイプで飛び込んできたエジプトの男。
「僕はスーダン人の女性にとても興味があります。
よかったら友達になりませんか」
というから
「私はアジア人ですから、あなたの興味の対象外ですけれど」
と書いたら
「僕はアジア人も大好きなんだ」

・・・ってなんでもいいんかい困った

ということで、最近は
くどかれても
「たぶん、この人ほかにもおんなじこといってんだろう」
という疑心暗鬼の雲が晴れない。

人生あんまり変な経験が増えてくると
視る目も心根が歪んでくる。
よろこばしくない傾向である。

at 03:32|PermalinkComments(2) トモダチ関係 

2007年09月28日

伝統と改新

伝統というのは、守るべきものと決まっているようだが
実はそんなことはない。
絶滅しかけの稀少動物や風化しかけた文化遺産と違って
生きている人間が作り上げ、そして次の世代に
残していくものは、アンタッチャブルではなく、むしろ積極的に
時代にあった形で変えていっていいものなのである。
外部からの強制ではなく、中から自然の欲求ででてきたものならば
それはきっとよりよいものになる。
「伝統」という印籠でくさいもの、腐ったもの、おかしいものに
ふたをしてしまうのは、最近の相撲協会の例をみてもわかるように
時代にそぐわないどころか、過去の栄光まで曇らせてしまう。
外国人いれてもいいけど、ちゃんと「ココロ」を理解させてないとか
「しつけ」とか「鍛錬」といじめを混同しちゃうとか
伝統そのものが悪いわけではないけれど、
それを利用する人間が腐っているとどうにもならない。
宗教なんかもそうだけれど。
死体は速やかに処理されなければ、くさる。
膿はださなければ、増殖する。

で、カメラをひょいとアフリカに戻すわけだが
このところトポザ族の洋服着用率が著しくあがった。
ケニアやウガンダから、帰還してきた仲間を見て、
そしてわたしたちのような外国人が増えたこともあり、
今まで裸で暮らしていた人たちが
マントをつけ、パンツをはき、そしてスーツをはくようになる。
それは、伝統の”破壊”ではなく”進化”。

トポザ族のファッションセンスは斬新だ。
よくみかける

カウボーイハットに
ジャケット
下はトランクスのような短パン
そしてゴム長靴
これに男の2種の神器である
木でできた持ち運びできるいすと杖を持つのがナウ。

強い太陽を避け
温度を中和し
なおかつドロドロでぐちゃぐちゃの道を歩けるも
おしゃれ心と先祖からの授かりものは手放さず
という、まるでいいとこどりのファッションなのである。

あと、前から考えてはいたのだけれど
具体化しそうなアイデアがある。
トポザの女性にビーズでネックレスやバングルやベルトを
作ってもらい、それを流通に乗せて
その利益をまた女性グループに戻して
”ビジネス”を確立しよう、と思うのだ。

私もそうだけれどまわりの誰も”ビジネスマン”ではないので
果たしてどこからどうやったらいいものかというのが
思案どころであるが、
「女性の日」の集会で集めた5000ドルを基本資金に
UNHCRから活動拠点となるテントをもらい、
WFPが食糧を提供して、
・・・ここまでは普段のプロジェクトと変わらないのだけれど
ここで、自立の一歩になる「エンパワーメント」かつ、
世界にカポエタを発信できる
大きな可能性を秘めたビーズ細工を売り出したいのだ。

ついに、ビジネスマンデビューか?!なわけだが
目的はお金儲けではないので、
売り上げは全部女性に還元して、
お金の管理も彼女たちにやってもらって、
どうにかならないものか、というのを
うちの女性スタッフとしゃべって盛り上がった。

先進国でもエスニックな装飾品は人気あるしね、
ネットという手もあるし、
アイデアをBrain stormingしている最中なのだが
ワクワクする仕事である。
”何かを誰かと誰かのために作り上げる仕事”

トポザの彼女たちが自分たちように細々と作っているビーズ細工は
こんなアフリカの僻地のみで終わってしまうのは惜しいほど
カラフルでよくできたものなのだ。

・・・でも、観光地にいるマサイみたいに
観光客の車目指してわさわさビーズ細工売られるようになるのだとしたら
あんまりピンとこないけれど、南スーダンに観光客が殺到するということも
ないだろうし、そんなことを心配する前にまずは何ができるか、なんである。

守るべき伝統、変わるべき生活。
受益者の意思不在の”開発”が害になる例は
ゴマンとみてきたけれど、
カポエタで暮らすこと1年半。彼らの声が聞こえる場所で
自分の仕事やアイデアや行動が彼らの明日に小さな地殻変動を起こせたら嬉しい。
今はここが私の場所だから。


at 23:34|PermalinkComments(5) 社会を斬る! 

2007年09月27日

休暇計画

・・・って帰ってきたばかりじゃん

というつっこみは正しい。
しかし、常に明日をみて行動するのが成功するビジネスマンの法則。
って私ビジネスマンじゃないし。

今日ボスに呼ばれて、
今年いっぱいの休暇調整をするように申し付かる。
要するに、うちのようなハードな赴任地は
インターナショナルスタッフなら6週間に1週間
ナショナルスタッフなら8週間に1週間の割合で
特別休暇(普通の休暇とは別)がもらえるのだが、
クリスマスとか夏休みとかそういうときは
みんな休暇をとりたがるので、
全員オフィスからいなくなってしまわないように
休暇希望を調整しないといけないのだ。

うちのボスは12月7日から1月の半ばまで
ホームリーブ(帰国休暇)

・・・ということは、私今年もクリスマスと年末年始は
南スーダン困った!!?!?!わー

・・・・とおおげさに驚いて同情をかい、
あとで心置きなく長めに休暇をもらうという作戦。
というかさ、家族がいて、特に小さい子供がいて
パパの帰りを指折り数えて待っている、という図があるスタッフと
なーんもObligationない若者スタッフの私が
競合して、家庭の平安を壊しちゃだめだよね。
と理解のある人のふりをしてみる。

別に私クリスチャンじゃないし、
クリスマスには大好きな人と一緒にすごされば炎という
ポリシーもないし、(いつだって一緒にいられるのが
いいけど、クリスマスである必要ない)
なにより飛行機もホテルも高いんだもの。
時期をずらして、リーズナブルに豪華にやったほうがいいじゃない?

ということで、
私はクリスマス、年末年始南スーダン決定拍手

オフィス内にいるシークレットアドマイヤーたちに、
「私いるから、年末年始カポエタにいてねハート」と
色仕掛け風に休暇を調整し(なにもでないけど)
休暇調整完了。
自分が休暇とりたいのに、スタッフに仕事を強制するのは
たいへんだけれど、これだったら簡単。
諸君、年末年始はカポエタでフィーバーだ。


私は一月の後半から長い休暇をいただきます。
今年の誕生日はどこで何をしようね。


at 00:49|PermalinkComments(2) お仕事 

2007年09月26日

バトンにまつわるエトセトラ

一世を風靡して廃れつつあるこの不思議な
バトンという「現象」というか「流行」であるが
死に絶えたようにみえて、庭から気がついたら芽が出ている
捨てたかぼちゃみたいなたくましさがある。

たまに、うわーそうなんだおもろいわーというのもあるが
ほとんどが、質問の趣旨もよくわからなければ
答えも面白くもかゆくもない、というのが結構ある。
仲のよい友達で交換日記内でやってる分だったらいいんだけど
ただ、全く知らない人や魅力を感じない人のバックの中身とか
過去の恋愛の傾向とか教えられても、別にふーんって感じである。
一度全く知らない男の人で答えているバトンで
”どこからが浮気ですか”という質問に
”たばこやの先の曲がり角から”みたいな
当意即妙な答えを返している人がいて
その人はすべての質問がほとんどギャグで
全く面識ないんだけれど
こういうなんか軽やかな人とは
ぜひおしゃべりしてみたいと思ったりもしたけど
そういうのはごく少数派。

ま、興味がなければ読まなければいい話だから
文句をいうようなことじゃないけれど、
まぁなんていうかな
たとえばかっこよくて肌のきれいな女優さんが
「私が使っているコスメは」というんだったら
まぁ情報の価値もあるってもんだが
どうみてもあんまりいけてない子が
誰が知りたいのか意図不明なバトンに
一生懸命答えるのをみるのはちょっと痛い。
自分が勝手に答えたいだけなんだろうけれど、
情報というのは、配布先を指定・想定しなければ
ほぼ無意味なんである。まぁ害もないからいいか。
辛口ですか。毒ですか。すみません。

自分の価値を客観的に知る、というのは意外に大切なことなんである。
だから私なんかバトンきたって、基本素通りだし、
あ、これ面白いかもと思ったら勝手に答えるけど
(マルクスバトンとか)
私がまともにコスメとかバックの中身とか
答えることはないのは
私が社会から求められているのは
そんな”トレンドリーダー”としてではなく
”たまに笑いがとれる異業種の人”という位置づけで
なければいけないという自覚があるから。
ま、お笑い芸人じゃないからすべったらすべったでいいけど
その辺の空気を読めない人っていうのは
どこにでもいるんだな。
若いタレントが自己紹介で「趣味:セックス」とか
本当だとしても書いちゃだめなように。
こういうプレゼンテーションは、本音を書くのがよいのでなくて
何を求められているのかを書く必要も時にはあるわけで。
こういうのはセンター試験世代のマークシートで
徹底トレーニングした私たちには得意なことだけれど
ゆとり教育で「個性」が求められている年代は
その辺の空気を読まないで、思ったこといっちゃったり
するんだろうかね。斧振り上げるよりはいいけどさ。

カラオケが広く流布したころから
「私を見て子ちゃん」が増えたよね。
前だったらクラスでそれこそ一握りだった
目立ちたがりやな「私を見て子ちゃん」が
不思議なことにネット上では広く繁殖する。
やっぱり恥ずかしいとハンドルネームだけだったりするけれど
自己顕示欲、っていうのは
私にしてみれば食欲、睡眠欲、性欲に続く
基本的な人間の欲求なんだと思う。
私もおおいにあるし。(だからまぁこんな
ブログやらHP日記なんていうものを
対象不明で5年も続けるわけである)

ということで、親しき友のやってた
バトンを久しぶりにやってみる。
さっきもいったけど
知ってる人のバトンってのは
「おお、こんなこと考えてんのか」ってな
新しい発見も時にあるから、楽しい。
ま、彼女みたいにもともといろいろしゃべる人は(私も人のこと
いえませんけど)あんまり、目新しくない事実もあるけど(うはは)
それはそれで「こいつ変わんないなー」というのでいいのである。

また文章書くのが得意でない人がバトンという”ツール”を
つかって人に自分を知ってもらうってのはありか、確かに。
自分のお気に入りの人でシャイな人でバトンやってたら絶対読んでメモ(笑)
地雷バトンは
踏んでしまった人の確信犯でおろかな反応をひそかに笑うのが楽しい。
まるで好きな男の子に触られるのを期待しているのに
「触らないデーきゃー」とやる小学生のごとく
「うわーみてしまったー(汗)」とか
そんなん、やりたくなければほっとけよ。とか
そんな愛のない突込みをいれるワタクシなんである。

◆現在使用中のメアドの意味は?
 自分の名前連呼

◆現在の着信音は?
 耳障りな機械音。

◆待受画面は?
 ありません

◆自分の名前を(本名)携帯で入力して
で、どうなるの?

●1.短髪?長髪?
 危機一髪

●2.背はちいさい?
 190級がごろごろスーダン人の中で、リトルガール。

●3.なんでも頼れる方?ちょっと頼れない方?
 しっかりして見えるから頼られるけど、実はかなり頼れない。

●4.積極的?消極的?
 色恋沙汰には消極的。

●5.(目が悪いとしたら)眼鏡?コンタクト?
 レーシック受けたんで、100m先の人が何食べているかもわかる。
 超便利。

●6.(一緒にいる時は)ずっと盛り上がりっぱなし?  落ち着いてる?
 一緒にいる人のテンションに合わせる。自由自在カメレオンテンション。

●7.デートするなら遊園地?ショッピング?
大自然。リゾートでもいいね。ディズニーランド90分待ちなんてのは
避けたい。

●8.髪はくせ毛?ストレート?
縮毛

●9.優しい?近づきがたい?
You are so accessibleといわれます。360度全開八方美人です。
ただ嫌いになったら一気に門戸を閉ざすのが怖い。
実は冷たい人間です。

●10.天使?悪魔?
悪魔の顔して実はマザーテレサってのが理想

●11.普通?ちょっと変わってる?
ごく普通です。ガスパチョよりおみそしる。
メタリカよりブルーハーツ、やぎ肉よりさんまがいいです。
あ、でもトムヤンクンは好き。

●12.髪の色は?  


●13.香水は?
カルバンクラインのTruth.これはまさに私のための香り。

●14.(どっちかゆうたら)オタク?ヤンキー?
  ポッキー

●15.自分の名前を呼ばれるとしたら?本名?あだな?
自分を呼んでるんだとわかればどっちでもよいのでは。

●16.性格は真面目?馬鹿?
まじめの前にくそと不がつくほど、真面目 

●17.不器用?几帳面?
器用貧乏。かなりいいかげん

●18.眉は太い?細い?
まろ 

●19.連絡とるなら??
ベランダに黄色いハンカチを干しといて

●20.エロい?普通?興味なし?
 季節による

●21.痩せ気味?ぽっちゃり?
 やせてます。スーダン市場では価値がありません。

●22.子供っぽい?大人っぽい?
 基礎代謝14歳

●23.好みのタイプは歳上?年下?タメ?
 シャイでワイルドで洗練された賢い意外性のある
無駄な脂肪のない男であれば年齢不問
 
●24.貴方が恋人にバレンタインあげるなら?
 昨年のバレンタインの日本のガイドブックと一度とけて固まった
ゴディバのチョコをあげましたけど。

●25.遠距離恋愛できる?
 できる、とむなしくいいはる花の独身32歳

●26.束縛はされたい?されたくない?
 してください、できるものならば。

本日はこんなところで。アリベデルチ。

at 23:20|PermalinkComments(5) 社会を斬る! 

2007年09月25日

夜明け前

ハルツーム2泊
ジュバ1泊
やっとカポエタのおうち着@火曜日

ハルツームでは一日目は瀟洒なレストランでラマダン明けのレバノン料理
二日目はアフリカ育ちの韓国人の同僚の家で5スター韓国家庭料理
ジュバでは同僚と中国料理を

2か月分の栄養素注入。
充電完了。
3キロ増量。

イーメールを受信箱に落とすのに4時間半もかかり、
まぁ私ってばなんて重要人物!な錯覚に陥るも、
中身をあけてみたら
休暇でいませんOut of replyか
よい不動産物件がありますとか
バイアグラ大特価とか
そんなんが4割。

そんななか頭痛をさせてくれるような重要で
イライラするメールもあるけれど、
まずはやるべきことを整理すること。

ジュバにいる日本人の同僚が出張から帰ってきた途端
ちゃんとトランクの始末をしていて
「さすができる女は違うわ」と思わせてくれたので
私も彼女のまねっこをして
帰ってすぐトランクを全部解体して
部屋もオフィスもきれいにしてみた。

明日からモーレツに働ける環境にリセット。

期限のきれた重要書類やら、どうでもいいペーパーが
机の上に山積みになっていたり、部屋に蜘蛛の巣がはってたりすると
士気が下がる。倉庫の中では仕事はできないし、休息もとれないから、
まずは整理整頓とお掃除。

いろんな人から楽しいメールがきていてわくわくするし
しばらくまともにみてなかったMIXIやらFACEBOOKやら
そんなんを徘徊したい気もやまやまなんだけれど
まずはやるべきことをしあげてから。
このバーチャル遊園地。こんなカポエタ僻地まできていても
いくらでも時間を無駄に過ごせてしまうのが危険。
本当にお世話になった人にまずメールを書き、
優先順位をつけて
Thing to doリストを作成。
おみやげなんかも配ったら
もう一日が終わってしまいました。

こう自分の中の空気が全とっかえされた感じ。
肩の上に新しいプレッシャー乗っけて
また明日から、爆走開始です。






at 23:30|PermalinkComments(2) お仕事 

2007年09月23日

Mio on fire

順不同にもぐらたたきのようにアップデートしてるブログ。
フレンチのフルコースじゃなくて
幕の内弁当風に。

たまごやきをひとくちたべてから
お吸い物をいただき、
昆布巻きを食べてから、
みりん干をいただき、
ウーロン茶を飲んでから
ごはんを一口。

そんな感じで楽しんでいただける消化物展示場です。
こんにちは。

適当に写真アップしたんで、ご覧になってください。
ま、見逃したからってなんも困ることないけどね。

友達のFacebookに私の勇ましい姿が乗ってる!と聞いて見てみたら、
なんともへっぴり腰。
こんな写真許可なしに載せるなんて
名誉毀損だよーんといいつつ、ここにも載せちゃう。
ま、そんな程度なんだわ。

f618ef90.jpg


これは、意識不明の人に火が乗り移った場合の消化方法です。
100%ウールってのは燃えにくいので、上から”なめるように”
かぶせるとよいのです。空気が入ると燃えが広がるので
ゆっくりやるのがポイントです。


at 23:08|PermalinkComments(0) 旅の記録 

2007年09月22日

C'est la vie

スペイン、歩いてるだけで楽しい国。

何しろ太陽はスーダンのように灼熱でなく
スウェーデンのようにオボロゲでなく
Just right 温度。肌にゆるりとやわらかい。
色彩鮮やかで、しかしあざとくなく
どんな人もどんな格好をしていても何をしていても
自然に空気に溶け込むおおらかさがある。
大自然のおおらかさとは違う都会の包容力。

人は時に道端にテーブルを出し昼間からビールを飲めるし
一目散にオフィスに急ぐこともあれば
犬を連れてゆっくり歩くこともある。
C'est la vie(それが人生だ)
大きな意味はない、
小さな愛と物語と瞬間が重なってできるもの。

若干がたがたな石畳の裏通りは
歩くたびに愛着がわいてくる中世の空気が残っている。

マドリッドで一番おいしいアイスクリームやさん(自称)とか
怖い兄ちゃんが雑誌読みながら店番しているTatooショップとか
日本の高校の制服みたいなのがウィンドーに飾られているセックスショップとか
その合間に、必ずカフェがある。
ローソンじゃなくて、マックじゃなくて、(スタバはあるけれど)
それぞれ違う顔と色をもった持ち主こだわりの小さなカフェ。
それがいいの、とっても。

お気に入りは、メルカド。(普通のマーケット)
所狭しと色鮮やかなフルーツや野菜や並んでいて
目がぎょろりとした魚やらありとあらゆるハムが
ぶらさがっている活気に満ちた場所。

eeeb7db9.jpg

注目どころは、色鮮やかなマーケットとQのモヒカンヘアカット
(私が”指示通り”やりました)

わりといい加減にぐるぐるまわって、
店のおじさんに、「これおいしい?」とか
「これ一個ちょうだい」とか
まるで自分がここに住んでいるみたいにえらそうに言うの。
見ない顔だね、って言われるから
ええ、私は旅行でスペインに来たのよ。
初めてだけど、素敵な国ね。気に入ったわ。
(なぜ洋画劇場みたいな訳になるのかはおいといて)
とかそんな会話ができちゃうとちょっと嬉しかったりする。
疲れたら、昼間だけど片隅の休憩どころで
ビールをいっぱいとポテトフライ。

新しいものをどんどんと取り入れるのも結構なことなんだけれど
人間の本質がみるみる進化するわけじゃないから、
こういう変わらないここちよく思える場所を大切にしたい。
コンビニで必要なものだけさっさと買える便利さは
捨てがたいけれど、家から10分歩いたごちゃごちゃした市場で
出会える新鮮なねぎや今日取れた魚のにおいには勝てない。

マックじゃなくて、カフェ。
フライドポテトじゃなくてポテトフライ。
Segwayじゃなくて、徒歩。
(あーでも実際にSegwayに乗ってる人ここで初めて見た!)
でも、どっちもすんなりあるところもいいのか。
排斥することないんだから
いる人が必要に応じて選ぶ社会。
生き方も、行くところも。
いいよね、そういうの。

マーケット出てから、おみやげショッピング。
Tシャツ25枚とか(スタッフ用)ボス用によいハムとか
パンにつけるペーストとか。
私には、実用的でおしゃれなこんなもの。

スーダン以外でどこで使うんだって話もありますが
次の赴任地も雨降るところにしよう。

84e9f64e.jpg

おしゃれな長靴。かーなんか大雨降っても仕事したいね。













at 23:07|PermalinkComments(0) 旅の記録 

2007年09月21日

無題いろいろ

生きとります。それもかなりいい感じで
楽しいことが多すぎてゆっくりコンピューターの前で
感情やら発見やらをこころ穏やかに整理する暇もなかった。

とりあえず記録。スウェーデンでの時間は
本当に刺激的で、私の気がついていなかった可能性の扉を
ぐんと開いてくれた模様。
どきどきするようなよい出会いもありましたが、
まぁ毎度のことながら、どう維持させて発展させてくかが
大きな課題。
スウェーデンとコペンハーゲンは冬になりかけで
結構寒かったわけですが、そんなこんなで燃えていた私は
ばりばりがんばった。
スウェーデンは最高だった!!

で、また夏に逆戻り@ホリデーIN Spain.
古い友人 Q とは、昨年モロッコで喧嘩別れして、あわや私たちの友情は!?
というところだったのが、性懲りもなく今年も再会。
ブログにもなんども出てきている10年来の友人なんだけれど、基本的に
私たちは2日いるとすぐ喧嘩になる。。。というのも
傲慢な彼と強情な私とは、なかなか相容れないから。
でも、なぜかこうやってまた会って関係を思い出したように
つなげていっている貴重な友人。
彼を通じて、私はマドリッドをただの観光客とは全く違った視点でみられて
マドリッドのいうなれば、梅干のたねの部分をじわっと
楽しませてもらった。

定番のプラド美術館とピカソのゲルニカ(と私のお気に入りのダリの
コレクション)があるレイナソフィア美術館には行ったけれど、
あとは地元のバーやらカフェやらでスリランカ時代の友達にあったり
Qと夕陽をみにいったり、ヨガいったり、マーケットで新鮮な魚やら
野菜やらをしこたま買い込んできて自炊したり、そんな休日。
彼はいつもどおり大学の研究室に行って、今日は真夜中に
彼の狙っている女の子とデートにでかけていったのはいいんだけれど、
帰ってきて、朝の4時に!思いっきりおこされて初めてのデートが
どんなんだったかをきかされる私の身にもなってくれ。
まるで学生時代ではないか。

Qが紹介してくれたのは素敵なスペイン人の詩人。
彼はいつもは高校で文学とスペイン語を教えていて、
パートタイムで詩を作っている彼。
彼とシュールレアリズム、ロルカそしてガルシアマルケスを語った
時は時間が飛ぶようだったわ。2時にしゃべりはじめて気がついたら6時。
そうそう、こういう気の利いた会話ができる時間が
スーダンにはないからなぁ。
ちょっぴり苦いコーヒーを飲みながら、
二人がスペインの生んだ偉大な文化の変遷に触れるとき、
Qは傍らで最先端の物理の論文を書いている。
物理学者と詩人と国連職員。乙な組み合わせである。
私たちは日本食レストランにもいって、
日本食は初めてだという詩人に、はしの使い方と納豆がいかにすばらしいか
を講義してきた。
初めての日本食デビューで納豆を食べられるとは上級。

毎度のことながら短く書くつもりが長々と書いてしまいました。
人生にはいろんな愉快なことがあって、
道端で小さなきれいな花をみつけたときみたいに
教えてあげたくなる。
素敵なものをみつけたときには、隣に誰かいるといいよね。

今回はトレーニングが密で、終わってから本当に
ホームシックならぬ、SSEAYP SickならぬERT sickにかかったワタクシ。
日本語で書いてる日記は思いっきりセンチメンタルで
どうしようもなく”一人”でいることが寂しかった。
スペインに来て、友達に会ってその気持ちは薄れたけれど、
自分が一人でバックパッカーで世界を回っていたときには
全く感じなかった感情に、とまどったりして
私もそれが成長かどうかはわからないけれど
確実に人生の違った段階にきているのだなぁとしみじみ思ったりする。

明日はスーダン人の同僚用に一日中ショッピング予定。
あとは、夜にQの家でパーティをするので
いろいろ料理をするのだ。

ではまたのちほど。

143bafd3.jpg

詩人にはしの使い方を指導するワタクシ

I´ve survived. very nicely.
My life now is too exciting to sit in front of square computer
to compile the whooping emotions and discoveries.

Just for short note, my time in Sweden was something
so genuine and real, it has opened my window in different locations.
I got little crush, but dont know
yet how to grow and continue (same same question over the decade)
Sweden and Copenhagen were already stepping into winter,
but my emotional fever helped me to move on.
Training was just awesome.

Now, back to summer again in Spain. My old friend Q which our friendship was almost broken up in Morocco (if you had good memory of my writing...yeah, same guy. we have constant problem to get consensus between us as he is so arrogant and I am so sturbbon),
picked me again. Through him, I could see Madrid with very laid-back manner.

I didnt do anything so special except goint to some well-known
museum i.e. Museo del Prado, Museo Nationale Reina Sofia (where
you could meet Picasso Guernica)..went to local bar and cafe,
met my friend whom I met in Sri Lanka,
went to Hot yoga with Q, went to park to see sun-set with Q,
bought some organic veg and cooked at his apartment.
He goes work as usual and bar to meet his muse-to-be, and
I had to be a good listener as he waked me up in the middle of 4´o clock in bloody morning to report how his first date was. He was
too excitied to just sleep. good for him. let me sleep.

I met one decent Spanish poet, who is friend of Q.
He teaches literature and spanish in high school and
he is a part-time poet. How nice it was to talk about surrealism,
Lorca and garcia marques with him...kind of conversation
I missed in Sudan.
Over slight bitter coffee, we could talk over hours and hours
while Q was typing some cutting edge physics thesis which we do not
have any slightest clue about.
We went to eat Japanese food in town, taught him how to use
chop-stick, and how nice Natto is.

Short note turned into long writing, which is as usual.
Life is interesting and there is always something to share about.

Actually, there is different perspective. My Japanese
diaries sounds much different.
I feel so "alone" nowadays after this intensive training
and I went through different kind of unstable feelings
which almost close to home-sick which I´ve never gotten before.
I am still young, but I am getting into different stage.

Tomorrow will be whole shopping day for my Sudanese people....

get back to you soon!!



at 02:51|PermalinkComments(0) 旅の記録 

2007年09月20日

禁断のしょうゆ

スペイン語で「しょうゆ」は

Salsa de soja

大豆のソース、ってことでまぁ直訳っていえばそれまで
なんだけれど、こうCMのイメージキャラクターに
カールおじさんを採用してソンブレロでも着せたい音感。

サルサデソヤは許容範囲としても
この入れ物と色彩は、犯罪のにおいがする。
関係者の猛省を促したい。













603b6bb9.jpg


at 23:14|PermalinkComments(0) VOWスーダン 

2007年09月19日

スペインとQ

昨年8月にモロッコにいって、けんか別れしたQと
また今年再会した。
コペンハーゲンで待ち合わせして、
一緒にスペインに戻ってきた。

彼と私の関係は長い。
11年前に初めてグアテマラで会ったときも
5年前にオランダを旅行したときも
4年前にイギリスに来たときも
3年前のイタリアも
昨年のモロッコも
今年のスペインも

私たちはいつもけんかをしている。
しょうもないことなんだけれど
彼のものの言い方が乱暴で
だから、ひっこみたくてもひっこめないのだ。
「日本に豊田大学がある」とか
「寿司の食材にする魚は普通の魚とはちがって
丁寧に扱われる」とか
えーそんなの違うだろ、ということを
彼は強情に「お前が知らないだけなんだよ」とか言い張るから、
こっちもそんなん違うに決まってるでしょとか言いたくなるんだよ。

一緒にいても、ロマンティックな場所に行っても
そういう関係に陥らないのは、
彼の性格のせいである。
(彼はきっと私の性格のせいだと言うでしょう)

不思議な縁だと思う。
1995年に初めて一人で外国に旅行に出てから
たくさんの魅力的な人に会ってきたけれど、
ここまで太くつながって、男女間にある化学反応とは全く別の
なにかが私たちをこうやってつなげてきている。

彼は天才肌だ。
突拍子もない、というか一言でいうと「変人」で
強情で傲慢でセクシーだ。
ただ私が好む繊細さと素朴さがない。
たぶん、彼が女性に求める何かが私にかけているから
私たちはいいバランスを保っていられるのだと思う。

毎日どころか毎週でもなく
一年に一回の逢瀬、という七夕級の再会の頻度が
私たちにはちょうどいい。
Qエネジーは破壊的で退廃的で野心的。
Mエネジーは建設的で感情的で野心的。
私たちは一緒にずっといたら、絶対嫌いになるけれど
でもたまに会いたくなる。
今は彼のアパートメントに泊っているのだけれど
ルームメイト2人が
アルカホリックとセックス狂いという
ある意味、期待を裏切らない環境である。
私たちがしゃべっているときに
隣の部屋からあえぎ声が聞こえ、
そして深夜にべろべろによっぱらって帰ってきた男の鼻歌が
バスルームから聞こえる環境。

何やっている人たちなの?と聞いてみても
知らない、という。
同じアパートメントをシェアしているけれど会話をしないらしい。

台所には汚い食器が山となっていて
リビングルームには使えないテレビも2台もある。(For what?)
ただ、界隈には感じのよいバールがいくつもあって、
雰囲気のある石畳の通りにおしゃれなセレクトショップが
連なっている。彼のお気に入りのカフェはオーナーが作家で
気が向いたときしかカフェを開けないらしい。
おいしいコーヒーを飲ませるカフェだった。
スペインらしい風景に出会う。
街角ではキスをする美男美女のカップルがいて、
口の隅にシルバーのピアスをしてモヒカンの女がけだるそうに
たばこをすっていて
道ですれ違うおばあさんの手はきれいに手入れをされて
濃いピンクのマニキュアが塗られている。

彼が学会で発表する論文を薄暗いリビングルームで書いている間に
私は昼間、買い込んできた食材でパスタとサラダを作る。
今日は一人で、PRADO美術館に行ってきた。
ベラスケス、ゴヤ、ボスコ、ラファエロ、エルグレコ、
昔知り合いのおじさんにもらった朝日美術全集に載っていた
名画に会う。

気に入ったボスコの天国と地獄の絵を購入する。
自分の家ができたら、廊下のかべに飾りたい。
ダークブラウンの木のフレームをつけて。

夕方公園で待ち合わせして、ワインとビールと
タコの缶詰を買って夕陽を見に行く。
スエズ運河を作るときに沈んでしまう寺を
エジプト政府がスペイン政府に寄贈したという
場所で、雄大な夕陽を眺める。
夜は、12時過ぎてから彼が
「気に入った女性が働いているバーに行こう」というので
「そういうのは一人でいきなよ」と言ってまたけんかする。
スペインでは、いい女の気を惹くのに
別の女を連れて行くのが有効というのだけれど、
こんな深夜にそんな風に利用されるのもね。
プリプリして一人で出かけていったQは10分もしないで
アイスクリームを買ってかえってきた。

お目当ての女性がお休みだったんだって。

次の日にいくことにしたらしい。
なんかこういうの、学生時代みたいだなぁと
おかしくなりながら、彼の買ってきたアイスクリームを
深夜に食べながらまたとりとめもないおしゃべりをするのである。

46eafbfc.jpg


at 23:20|PermalinkComments(2) トモダチ関係