2006年03月

2006年03月30日

足が腐る

フィールドにいる最中から気になってたんだけど、
傷がついた右足首腫れてきた。
ふと傷口見るとハエがたかって黒くなってる。

実は最初に傷つけたときは大丈夫だったんだけど、
かさぶたむいちゃったんだよね。おーいたた。
明らかに右足首が太い。赤い。痛い。重い。やばい。

「破傷風ではないが、足が腐ってる」
スタッフが言う。腐ってるって・・・
ということでクリニックに行くことにした。
今朝方コレラで死人が出たクリニックである。

お医者さんなる青年一目見て
「これはそんな深刻じゃありません。足を常に心臓のところまで
もちあげるようにして、抗生物質飲めば直りますよ」
神の御声。

抗生物質をもらう。
髪の毛クルクルの看護婦さん
「朝6時に2粒飲んで、朝の10時に2粒飲んで
午後の4時に2粒飲んで、夜の10時に2粒飲んでください。
8時間間を空けてくださいね」
軽妙にいわれたので「はいはい」とうなずいておいたが
8時間空いてないじゃん。。。あとで気づく。
30錠ももらった。すごい量。ちなみに無料。

看護婦さんもう帰宅。

スーダン人のおじさんスタッフに聞いたら
「日の出に2錠、日中に2錠、日の入りに2錠飲め」と言われた。
朝食後じゃないところが、なんともアフリカン。

500ML入りのソーダが難なく飲めるようになった今日この頃。
体が必死にウィルスを戦っている実感がある。
頑張れ、体。ヤマトナデシコのタフな魂を見せてやれー。



at 23:12|PermalinkComments(2) ワタクシゴト 

2006年03月29日

仕事と恋愛

男性の方にはバリバリ仕事をして頂きたい。
夢は大きくもってもらいたい。
女は男のそういう後姿にドキドキするのがいいのだ。
「恋愛至上主義」を自称して恋愛中心で生活が回ってる男なんて嫌だな。
女も嫌だけど、まぁそれはどうでもいい。
恋愛はスパイスでいい。
恋愛がメインディッシュに来る人生なんてはかなすぎる。
というか、つまらないと思う。
大恋愛はしたい。しかし、それだけでいいんですか。否!
一生かけて追いたい夢がある!そういうのがいいじゃないですか。

仕事中にちょくちょくメールを送ってくるまめな男っていいの?
「私のことがそんなに好きなんだハート」っていうより
私は、「仕事しろよ」って思うよ。

かわいくないですね。

ここと彼がいるところは3時間しか変らないので
その昔地球の裏側と表側で恋愛してたよりはラク。
朝と夜ってモードが違うので
コミュニケーションが難しい。
がんばる気一杯でコンピューター立ち上げた途端
「君に会いたいな」といわれても、
私はうるうるした目で「私もよ」なんてとてもいえない。
朝は、「さーがんばるぞ」と思うから
テンションさがるロマンティストモードはアウト。
そうこうしている間に終わってしまいました。
「僕は君に必要とされてないね」
私、こういうの多いな?私、ほんとは弱いのに。
言わないとダメですか。

じゃ自分は追いかける恋が向いてるかというと
私は脈がないとわかると
「じゃあいいや」とさっさと途中下車する。人生は短し。
全人口の半分は男だし、ウダウダ過去は引きずらない。
玉砕したこと一度あるけど、
どう考えてもあれは玉砕するに値しない男だった(爆)
かっこいい男だったけどね。
追いかけられると逃げたくなる。
ちょこっとだったら、すごい嬉しいんだけど、
徹底的に追われると、全力疾走。(笑)
一歩進んで二歩下がる水前寺清子方式がベスト。
ちびりちびりがいいの。
人間関係ってスタートはどどーんっていうのもあるけれど
積み重ねはちょっとずつでしょ。
お互いの人生の欠片を少しずつはめていく作業は地味でいい。
そこに温かさを感じられるか。居心地よさを感じられるか。
それができなければ、関係なんて深めていけないもの。

最近、何かに書いてあって痛く共鳴したのが
「この人となら幸せになれる!!」という人と結婚するのではなくて
「この人となら不幸せになってもいい!!」という人を選べ、というもの。

今の私は不幸せになる覚悟ができてない。
やんなくちゃいけないことが多すぎるのだ。
不幸せだとやる気が落ちるので、幸せモードをキープする。
恋愛は一項目、でも全てではない。

さて、それでもどんな人が好き?といわれたら
しょーこりもなく昔と変らず
「意外性と驚きがある人」と役に立たない人間像をあげてるけど
一緒に頑張ろうと思えるのがいいのだ。
共倒れしちゃう失楽園系はご遠慮。

好きな人が他にいながら社会に表向きは迎合していて他の人を選び
あれは本当の恋愛であったなんていって酔ってる
「サヨナライツカ系」もご遠慮。

仕事も恋も

コイツだ!
これだ!

ってものに全力投球したい。
全力投球ってのは、一度にはしませんからね。
打つか、投げるか、この一瞬に全力闘魂。
だから
仕事の時は仕事
恋愛の時は恋愛
これ不器用っていうのかもしれませんけど。

今日さ、ミーティングの前にメッセンジャーで
彼から「もうすぐ会えるねー」というワクワクメールが送られてきたけど
「仕事中は私は友達とチャットはしないから」と書いて切っちゃった。
「友達じゃないよ、僕だよ」とかいうけど、無視。
あなたは特別☆とか書けばよかったんだろうか。

すねてるらしい。仕事終わってから来るメールが来ない。
こういうとき、さっきはごめんねと書けばいいんだろうけど
こんなことですねる男なんてしゃらくせいと思う私は
今日はこれにて営業終了。

素直になりなさいよ、という声もあるが、
素直だよね、私?
素直になるってのとかわいこぶりっこするってのは別。
このかわいこぶりっこってのも久しぶりに聞いたな・・・



at 23:54|PermalinkComments(6) ワタクシゴト 

2006年03月28日

おまえは既に死んでいる

スタッフがマラリアになったかも。
今週2人目。

もともと人数が少ないのに
一人は理由不明なまま病気休暇
もう一人はアルコール中毒で行方不明
一人のドライバーがマラリアで今週の初めに倒れ
本日、プログラムのスタッフが具合が悪い。
このオフィス、方角悪いんじゃないの?

「あいつはマラリアだ」

みんな、言っている。
ただ、気をつけないといけないのは
こっちの「すぐ断言する」カルチャー、
みなさん細木和子よろしく。
「おまえはフィリピン人だろ」
・・・・・・日本人です
「今日は絶対雨が降るよ」
・・・・・・降らない。
結構間違えている。

私が釘を踏んだときも
「釘を踏んだら90%破傷風になる」といわれ、
カポエタ中をぐるぐる車で回って
薬を探してもらった。
それを注射すれば大丈夫という話。
ただ、いつも冷蔵庫にいれてないと品質が悪化する薬。
あのさ、ここ電気通ってないよね・・・
発電機あっても、年がら年中止まってるし。
それで薬保管されてるウィルス、注射するのこわーくないですか。
幸い、どこのクリニック(だいたい掘立小屋)も
「薬はありません」と言われた。ほっ。
破傷風も嫌だけど、劣化したウイルスで発病する方が嫌。

万策尽きたさっきおまえは90%破傷風宣言したドライバー、
「踏んだのが、木の釘だったら、97%破傷風ではないから大丈夫」

・・・なんなんだよー。

という出来事があったのだ。
その傷は、メンソレータムをぬって事無きを得、
今は足首の引っかき傷を直している最中。
ここでは生傷絶えない。
いろんなものおっこってるし、ヘンな虫いるし。
朝起きたら膝が内出血してるし、
あ、これは寝相悪いだけ?

ということでマラリア疑惑のスタッフは今日はお休み。
最近、南スーダンはコレラが大流行しているので
(50人くらい亡くなった)手洗いうがいは必須。
マラリアもぽちぽちいるなぁ。あんまり蚊は見ないけど。
ハエは大量。ごはん食べてると口の中に入ってくる。

今欲しいのは電動蝿たたき。
あのラケット型のやつ。どこに売ってるんだろう。

at 21:53|PermalinkComments(2) かるちゃー 

2006年03月27日

地球は丸い

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新月が近いからか
昨日の夜は星空がきれいだった。
頭上に一面広がる天の川。
星が滝のようにこぼれんばかり。
宇宙の煌きで満ちた澄んだ空は
プラネタリウムみたいに、地平線近くまで星が見える。

星の下で、30分瞑想。

静かで静かで、心が洗われるようだった。

ここは空の距離が近い。
今日の空もさわやかだ。
今週も頑張るぞ。



at 18:05|PermalinkComments(1) National Miographic 

2006年03月26日

空腹走馬灯

先ほど不用意にロッテのアイスモナカの話を出したが
アイスモナカが食べたくなった。
いちごの粒粒ポッキーも食べたい。

食べたいものを書き出してみよう。

1.アイスモナカ
2.いちごポッキー(つぶつぶ)
3.にんにく味のポテトチップ
4.湯豆腐(薬味たっぷり)
5.ねぎま 塩 (荻窪の駅前の焼鳥や)
6.「日本はし」のつくね鍋
7.しゃぶしゃぶ(最近、Kさんがブログに書いていたなぁ、食べたい)
8.焼肉(叙々園の焼肉ランチ)
9.ビビンバ(ソウルの全州で食べたビビンバが忘れられない)
10.キムチ(韓国館のキムチー)
11.餃子(水天宮の駅の近くにおいしい餃子を食べさせる店があった)
12.おいしいラーメン(六本木のなんとか蘭。蘭丸?だったかびっくりした)
13.オムライス(大阪でおいしいのを食べた)
14.麻婆豆腐(四川省の本場のは辛かった)
15.なすとピーマンの炒め(うちの母親の料理は世界一)
16.ピーマンの肉詰め(同上)
17.カレーライス(カレーライスは自分で作ってもうまい)
18.春巻き(母親のは皮がぱりぱりしていてうまい。和カラシ必須)
19.牛丼(吉野家派、牛丼再開したのか)
20.シーザーサラダ(どこで食べてもおいしい)
21.「クリケットクラブ」のCaptainサラダ
22.アンパラのママのライス&カレー
23.きなこと黒蜜をいっぱいかけたワラビもち
24.KFCのジンガーバーガー
25.ロンドンの公園のホットドック
26.鉄板焼(高麗ホテルの!)
27.おでん(都庁前の屋台、でいっぱいやりたい)
28.もんじゃ焼き(浅草にいいお店があります)
29.かに(今年は北海道で新鮮なのを買った。うまかった)
30.フルーツポンチ(なぜか)
31.新鮮なお刺身
32.寿司(今度帰ったら「寿司政」が待ってます。わー)
33.豚の角煮(Tくんのお母さんのが絶品でした。忘年会の定番)
34.すあま(こういうテロリンとしたテクスチャー好み!)
35.「花伝」のパフェ(高校時代の青春の一ページ)
36.Taj Samdraのフィレ・ステーキ(まじでとろけました)
37.あわびのお粥(中華街でおいしいの食べました)
38.白玉団子
39.カプチーノ(Ozoneで!←ハルツーム)
40.カルボナーラ(私が作ってもかなりいける)
41.水菜のサラダ(どっかの居酒屋でどんぶりいっぱいの水菜のサラダがでた)
42.ミネストローネ(ユタの雪降る中で食べたミネストローネは最高でした)
43.エビフライ(衣はうすく、肉は厚く!)
44.和幸のとんかつ
45.うな重(浜松で一番おいしいといわれる店で食べたなぁ)
46.いちごミルク(新鮮な苺で!)
47.ペルーの街角でうってる、焼肉串
48.ハーゲンダッツ抹茶
49.ハンバーガー(Nisの炭火焼ハンバーガー死ぬまでにもう一回食べたい)
50.生春巻(ハノイの川の前のホテルの生春巻きうまかった)

お腹がすいた。お腹がすいたら水を飲む。
走馬灯のように、おいしかったものが浮かぶ。
あーおいしいあったかーいごはんが食べたいよー。
ウガリとチキンとやぎと豆以外のもの。

梅茶漬けとか。
ぶりの照り焼きとか。
大根もちとか。
あーやめようやめよう。

at 22:35|PermalinkComments(3) 衣食住 

街角かばんチェック

非文明なる場所にいながら実は最先端のものを使っている。
まず、インターネット
衛星を通じて世界接続。
携帯電話も、もちろん通話圏内じゃありませんが
代わりにロッテのアイスモナカサイズの衛星電話支給。
微妙に音がずれるけど、対話可能。
おそろしく高いらしいから、用件だけでさっさと切る。私好み。
これにVHFラジオという要するにトランシーバーを携帯しないと
いけないので、意外に日常の荷物は重い。

ということで、日曜日の持ち物チェック。
1.VHFラジオ(生存確認・緊急事態・車呼び出し用)
2.衛星電話
3.アヴェンヌの日焼け止め
4.マキュロン
5.バンドエイド
6.体温計
7.ボールペン各種
8.蛍光ペン
9.スケジュール帳
10.メモ帳(すぐ破れるもの)
11.フラッシュメモリー
12.1リットル水

以上

銀座とか表参道周辺で生息してる同年代のキャリアうーまんとの違い。
かばんがお坊さんの袋→ブランドより容量。いっぱい入ってとても持ちやすい。
友達にもらったもの。愛用している。
財布がない→お金を使うところがない。
化粧品関連がない。→まつげをボリュームアップしたりとか
唇をテロテロにする必要性がない。
お化粧って別にもてるためにするわけじゃなくて、
「身だしなみ」なんだけど
フィールドでの「身だしなみ」って
爪に花が咲いてたり巻き髪にすることじゃないのです。
必要なときにすぐ走れて、誰にも好印象をもたれる爽やかさ。これだけ。
だからスキンケアには気をつかってるか。
ちゃんと顔洗って、化粧水。美容液。クリーム。あ、これ誰でもやってる?爆
ファンデーションは使いません♪
気分は柴咲コウですが、現実は山田花子。
いや、朝は一応日焼けどめもかねてちょっとだけするんですが
化粧直ししないですね、
ってか、ここ鏡がないのです。

手鏡持ってきたはずだったんだけど、トランク開けてみたらなかったんだよね、
ということで、ちょー小さいエリザベス・アーデンのアイシャドー用の鏡
(まゆげ半分しかうつらない)でしか、私最近顔見ていないなぁ。
たまに、国連カーのサイドミラーで顔をチェックしますが、
ななめだから顔を曲げないと写せなくてとても不便。
今度都会に出たときに鏡見て衝撃を受けなければよいが。
ちなみに、こっちに来て絶対やせました。ズボンがゆるい。
肌の調子も格段によい。隣の町にいる日本人の友達もいってたけど
スーダンはアトピーにいい。空気がいいのかなぁ。たっぷりの睡眠か。

今日は日曜日ですが、オフィス。
朝教会に行くスタッフもいますが、
基本的に全く同じメンバー。
昨日、ケニアから帰ってきたスタッフがいたので
昨日の夜はビールを飲みつぶしました、みんなで。
2ダースあるから、2本ずつ飲んで2週間楽しめるね、
という計算をしない人たち。宵越しの金はもたない、というか。
2ダースあったら2ダース今日中に全部飲んでしまう。

オフィスにいるよりも、こうやって木の下で
ビール飲みながらしゃべってる方がスタッフの考えていることが
よくわかるし、楽しい時間を共有することで仲間意識が育ってくる。
そう考えるとほんと24時間体制で仕事しているようなもんだ。

それでも今日は日曜日だったので
インターネットで来月の日本滞在の時の京都旅行の計画たてたり、
ホテルの予約とったりして、のんびり。
これからスリランカで買っておいたガルシア・マルケスを読む予定。
来週からはうまく国連軍のエスコートが間に合えば
PhaseIV(危険地)での食糧援助に同行する予定。
本当は先週の月曜日から行くはずだったんだけど、延期。
たぶん、明日の月曜にはいけない感じ。そんなもんでしょう。

イライラしないで、やれることをやる。
計画はたてるけど、それに固持しない。
スタッフと一緒にいる時間を努めて作る。
出来る人、より楽しい人。
まずは人間関係。次にも人間関係。
感覚がつかめてきた実感がちょっとあるカポエタ2週間目。
明日から3週間目スタート。

at 21:38|PermalinkComments(0) お仕事 

2006年03月25日

好ましい日本語

英語がうまいですね、と言われるより
日本語がうまいですね、と言われたほうが100倍嬉しい。

というのも、英語がうまいの背景にはだいたい
「日本人は英語が下手」の大前提があって、
ちょっとしゃべったくらいで「おお、上手!」って言われるから
日本人をバカにするんじゃない、と思ってしまう。

数学者の藤原正彦がその著書(国家としての品格)で
「小学生に英語を教えるなんぞ国を滅ぼす愚行である」という
激論を展開しているが、私も大賛成。

英語がしゃべれるんじゃなくて、英語でしゃべれる。この違い。
伝えたいことがきちんとあるかどうか。
英語をしゃべればもちろん舞台は広がるけれど、
舞台だけ広げていっても、よきお題とテーマがないドラマは誰も見に来ない。
いろんな花を咲かせたければ、土壌の栄養が肝心。
早いうちからABCを教えるなんぞ
乾いた大地に、水もやらずに種だけ蒔くようなもの。
きちんとした日本語と触れる機会がたくさんないと土壌は育たない。

自分の国の言葉できちんとしゃべれない輩が外に行って何をしゃべるのか。

ちょっと外国に行ったくらいで
「Fuck!」とか言ってる日本人を見ると、締めたくなる。
こういう人の英語はだいたい大したことない。
で、日本語も下手。で本人は「外国生活が長いとさ、
日本語が下手になるんだよな」と言い訳し、いけてると思っている。
救いようがない。
そして撲滅させたいナンバーワン。
インターネット上で徘徊する意味不明な小文字カタカナ半角日本語。
わたしゎ、ヵわいぃってヒトにタマーにぃわれるヶド?ぉしえてほしぃデスキラキラ
非常にバヵっぽい。
最近、所かまわず多用される((*´∀`人´∀`*))絵文字も同罪。
百歩譲ってティーンネージャーはこういうムダに費やす時間もあろうが
いい年した大人の男(女もだ)がそんなのに頼らないと
コミュニケーションが円滑に行えないのだとしたら、やばい。

最近、日本での休日のホテルと旅館の口コミやら情報やらを
収集していて、「どこそこのホテルは従業員がきれいな日本語をしゃべる」とか
反対に「あそこのスタッフは敬語もろくに使えない」という通な指摘が
いくつかあって、本物を知る人の視線は厳しいなぁと思ったところ。

夏目漱石とか芥川とか読んでいると
「おお、日本語をこういう使いかたをするかー」と
ポンと膝をうちたくなるような表現が出てくる。
40までに5ヶ国語。そんな目標もたてているけれど、
一番にくるのは、美しい日本語。正しい日本語。
日々の生活で自分が感じたよしなしごとを
的確に掴めて伝えられる表現力をつけるのは今。
たくさん読んで、たくさん書く。
ブログはいい練習台になっている。
友達や通りがかりの人の思いがけないレスポンスに一喜一憂する。
「元気がでました」そんなことを書いてもらえると
こっちも元気がでる。
言葉の矢が人の心を貫く快感を知ってしまうとやめられなくなる。
面白いネタがあると
「あーこれでブログ書かなきゃ」と自動的に構想が浮かんでくる。
ほとんどパブロフの犬。
梅干でツバ。
ネタでブログ。

今はヒトリゴトレベルでいいけど、
もうちょっと後になったらたくさんの人に伝えないと
いけないことがもっとでてくる気がする。
そのときのために今は言葉を練る、表現を磨く。

さて本日、ちょっぴり休日モードなるもオフィス。
日本語でなんというかシリーズ。
Son of the bitch(あばずれの産み落とし)←すごい訳になった
Asshole(ケツの穴)
ともに有名な罵り言葉。

ちょっと考えて
Omae no kaasan debeso
Kuru kuru paa
を教授す。

ストレートにえげつない英語の罵声に比べると
日本語って、味わい深いなぁ。
でべその何が悪いのわからないところが深い。
なぜクルクルでなぜパーなのか。
想像力がかき立てられる詩的な味わいと情がある。

もうちょっとましな日本語を教えろって?
まずは興味を持ってもらうところから始まるんですよ・・・
最初えらそうだった割に蛇尾なブログ。

お粗末さまでした。退場。

at 18:15|PermalinkComments(3) かるちゃー 

2006年03月24日

芸術の原点

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ジャズを聴ける喫茶店も
珠玉のクラッシックを聴けるコンサートホールもないけれど

心にしみる風の音がある。
体を包み込む雲の色がある。

時代を超えてたくさんの芸術家に
インスピレーションを与えてきた自然の原型がここにはある。

荒削りな力強さ。
繊細なるも、大胆な父なる大空。
厳しくも、穏やかな母なる大地。


at 20:59|PermalinkComments(4) National Miographic 

2006年03月23日

Life is simple

最初にテントをはっていたキャンプが
地雷除去後の道路の完成に従って
キャンプ自体が北に移動することになったので
WFPのコンパウンドに引越しした。

オフィス兼自宅。SOHOってか
ここ敷地巨大なのでHOHO(ホーホー)である。
Huge office, home office。
決して自宅がオフィスなんじゃなくてオフィスが自宅。
だとしたら、HOOHか。(どうでもいい)

オフィスまで徒歩3分の好環境
しかし、トイレまで徒歩7分の環境でもある。(オフィスより遠い)
ここはシャワーがないので、水バケツ。
一人あたりバケツ1つで頭から足の先まで洗わないといけない。
シャンプーとコンディショナーとかそんなことやってたら
アワアワで立ち往生である。リンスインシャンプー買っとくんだった。
バケツを1個更に加えてみたが、やっぱりすっきりしない。

荷物詰め時間およそ20分。
トランクからもともと荷物をほとんど出していないので
ぱっと入れて、パンと閉めるだけ。
ミニマム。シンプル。エレガント(かどうか)
大きいトランクと
機内にもちこめるスッチートランク。
70リットルのバックパック。
私の人生は今これでどうにかなっている。

Life is simple.
かっこいいコピーだが、現実はどうだか。

私の髪は長いストレートなのだが
髪を留めているクリップがとうとう壊れてしまった。
このクリップ意外に長持ちでずーっと使ってたので、
髪ゴムもってこなかったんだよね。
オフィスに輪ゴムぐらいあるだろうと思ったら、ない。
荷物をまとめる麻の紐があるが、収縮性がないので
留まらない。なんか、代わりになるものないかなーと思ったら
こんなものが目に入った。

ストッキング

未使用の黒色ストッキング。Mサイズ。いいかも!
ということで、くるっとワッカにして結んだら
ちゃんと髪も留まるじゃないか。
髪の毛をストッキングでまとめる女
ちょっぴり禁断の香りもするし、
清貧、そんな文字も似合う。
生活の知恵。普段は役に立たない。

ナイロビに送っといた荷物、なくてもどうにかなる。
ってか、あったら困るものが多い。
炊飯器、不要。
モコモコのフリース、使わない
シルクのサリー、使えない。
各種デザインバック、使ってもいいけど使う意味がない。
ハイヒール、邪魔。

ということで、人生は続く。



at 23:34|PermalinkComments(0) 衣食住 

2006年03月22日

ゆるゆる生活指導

仕事の一つに
プログラムスタッフ及び
コンパウンド内で仕事をするスタッフの指導
という項目がある。

具体的に誰かというと
うちの直属のスタッフ以外に
ローカルでやとった
洗濯おばさん
そうじのおばさん
セキュリティーの男の子たち
その他なんでも仕事をするおじ・おにいさんたち

年齢から言うと私と大して違わないか
下手するとかなり年上だったりする人を
外から来た小娘が「指導」「監督」ってのもおごがましい話なんだが
国際機関での外国人(インターナショナルスタッフという言い方をする)
はそういう立場なのである。

と、謙遜した言い方をしてみたが、
来て見て
「そりゃないでしょ!」とつっこみたくなってしまうことが
多々ある。

たとえば
本日のセキュリティー、
昼ごはんから帰ってきたら、寝てやがる。

「人がいなかったので」

おい、どんなセキュリティーだよ。
人が来ても起きないし。

このセキュリティーもなんとも頼りない人たち(9人もいる)で
オフィスで仕事をしていても、
知らない人がオフィスに
「仕事が欲しいんですが」とどんどんやってくる。
英語をしゃべらずに、オフィスに入ってきて
立ち往生するから
ロジのスーダン人を連れてきて訳してもらうと
「仕事が欲しい・・・」
そんな人が一日に何人も来るのだ。
わかるけどさ、ここはハローワークじゃないんだよ。

で、セキュリティーみてたら
誰でも通してる。

村の人A「仕事が欲しいのでやってまいりました。」
セキュリティー「ほい」
村の人B「ちょっと用事があってきました」
セキュリティー「はいはい」
村の人C「なんか面白そうなので来て見ました」
セキュリティー「どうぞ」

なんか、いい人なんだけど。セキュリティーとしてはどうよ。
そのうち、

悪い人「金目のものを奪いにやってきました」
セキュリティー「オフィスはあちらです」

なんてあったらしゃれにならない。実際、先日、同じ南スーダンのYEIで
UNHCRのスタッフが武装した人たちに襲われて重傷を負った話を
聞いたりしてるから、笑い話ではないのである。

いざというときに、寝てちゃだめだから。
誰でもいれちゃちゃだめだから。

知らないおじさんについていってはだめですよ、じゃないけれど
用事を聞いて、怪しくなかったら通すこと、を言い含める。
「はい!わかりましたー!」
返事は元気だが、わかったかどうか。

料理をする女の子
にわとりの足首やら粉ミルクの紙やらトマト缶やら
やぎの毛やら台所の外に散乱している。

生ごみはちゃんと穴にいれて燃やすこと
缶とプラスティックはまとめて置いておくこと

いってはみたけど、彼女のテントのシートの下ににわとりの足首を発見。
たぶん燃やし忘れたんだろうけれど、
隠せばいいってもんじゃないでしょ。自然には戻るけど。

こちらに来て気になるのはこっちの人が
車からなんでもポンポンごみを捨てること。

水のペットボトルをポーン。

みお@生活指導「おい、自然破壊してんじゃないよ」
スタッフ「子供が使うからいいんですよ」

牛乳パックをポーン。

みお@生活指導「だから、外はゴミ箱じゃないっていってるでしょ」
スタッフ「子供が使うからいいんですよ」

使わないから←すかさずつっこみ

スリランカでも、小学校前で車からごみを捨てたスタッフに怒ったら
倉庫の前で捨てていた。だから、場所の問題じゃないんだってば。。

この感覚。分別が「常識」になった日本やヨーロッパにしてみたら
びっくりなんだけど、確かにゴミ収集車があるわけじゃないし、
実際缶ごみもプラスティックも持っていくところがないから
遠くで燃やすしかない。なんだか気分が悪いが
じゃあ、ナイロビに行くときにもってく?と言われたら
それもちょっと。

畑仕事をしてるおにいちゃんも目を話すとさぼるから
毎時間のようにトイレを装って監督がてら話に行く。
確かにね、このくそ暑い中を延々と土を耕すのは気の毒だけれど
だからって一日中休んでちゃだめなんですよ。

でも、ちょっぴり自分は一応エアコンの効いたプレハブに座ってるから
罪悪感もあったりするんだよね、自分が畑仕事やれっていわれたら
さぼりそう。。(ぼそっと)




at 20:28|PermalinkComments(0) お仕事