2005年09月

2005年09月24日

音楽に国境なし

World of Music and Dance
誰の企画か知らないけれど、海を目の前にしたゴールフェイスグリーンに
どどーんと聳え立つステージ。
夕暮れ時の桃色の空が広がる下で、海からの潮風に吹かれながら
世界各国のドラムを堪能する、こんな贅沢なイベントがスリランカで開催!!

しょっぱなはブルンジの太鼓チーム。
頭に載せたでっかい動物の皮の太鼓を二本のキバチでどんどんたたく。
ドラマーの笑顔が本当にすばらしい。太鼓をたパフォーマーの驚異的な跳躍力、
無駄のない筋肉、人間って美しいなぁとため息がでるような、
そして観ているほうにも自然とリズムが伝染するような、
軽やかでドラマティックなパフォーマンス。叩いている人が
楽しくてしょうがないその空気が観ているほうにも伝わってくる。
ドラムってただ叩いて音を出すだけ、というシンプルな楽器なのに
なんでこうも、スピリットに直に響くのだろう。

二段目は、和太鼓チーム。小さくて細い男前の女性二人と
やさしそうな日本人男性、背が高くてアピールのあるフランス人と
35年のキャリアをもつ団長によるピピリと切れのある力強い演奏。
アフリカのあふれるばかりの太陽のような演奏に比べて
日本のチームは、壮大な山、を思わせた。
時に沈黙、時に激しく、
笑いではなく、確信に満ちた表情、気合、魂。
力強さと繊細さ。
いいパフォーマンスだった。
私も昔東亜船に乗っていたときに和太鼓やってたから
思い出しちゃったなー。
やっぱり太鼓はいい。難しくないのに、説得力がある。
誰でも楽しめる。

途中休憩があるので、ビール飲んだり、海べりでしゃべったりして
のんびりした夕方を過ごす。3つ目のパフォーマンスが終わるころには、
回りもすっかり暗くなっていた。南アメリカのキューバ音楽のころには
芝生に裸足になって、踊った踊った。
その場にいる人がみんな、手拍子したり、腰を揺らしたり、
飛んだりはねたりして、同じ空気を吸っている。
目が会うとにこっとする。ビールを買いにいったら話をする。
他人だった人が他人でなくなる空気がそこにあった。

世界各国から来た違った音楽が、ここスリランカで
世界中から来た人たちを奮い立たせる。
スリランカの赤ちゃんや、おじいちゃんや、お嬢さんも。

無料で誰でも来られるこんなセッティングで
音楽が楽しめる、改めて音楽には国境がないなぁと思わされた一日。
おかげで足が筋肉痛だけど!


at 23:28|PermalinkComments(0) かるちゃー 

2005年09月23日

金曜日の魔法

こりもせずにやってきました金曜日。
コロンボにいると、平穏粛々な金曜日は過ごせないもので。
だって、あー読みたい本があるーと思っても
ほら、アンパラでの同僚でもあるスリランカンムスリムから
「(妻がいないので)クラブに行こう!」(カッコ内筆者)
というオファーが来ちゃったら乗らないわけにはいかないでしょう。
普段遊べない人のお供をするのは嫌いじゃないの。
「俺についてこーい」タイプより
「一緒に行こう」なのがいい。
親しい友人とゆっくり語る、密な夕暮れも悪くないけれど
開放される金曜日には、知らない人にもいっぱいあって
知らない自分に挑戦してみる。
ちょっといいな、と思う人がいたらどんどん自分の輪に混ぜちゃう。
大人になったら、友達できないなんてウソ。出会いがないのもウソ。
少なくとも「ウソ」にできるのが、こんな無責任な金曜日の特権。
クラブで出会う人にろくな人がいない、っていうのもウソ。
だって、自分だってそこにいっているわけで。
単なる時間つぶしじゃなくて、もしかしてまったく違う世界観を持った
面白い人もいっぱい来てる。
たまに怪しい爆弾人がいるから、お目付け役にもなる真っ当な
親しい友人と行くのがコツ(笑)
普段の生活では出会えない人と出会える機会はとても大切。
自分の世界だけがすべてじゃない。

さて、日本人の友達と焼肉を食べようということになっていたので
その後に待ち合わせすることにした。
日本人3人プラススリランカ人と韓国料理。
他機関の日本人が明日帰国するので、2人はそのお別れ会に行くという。
その日本人Aさんのことは何人かから聞いていて
「とても素敵な日本人男性、エリートでスマート」というおうわさをかねがね。
ということで、このお別れ会に私ものこのこついていくことにした。
この世界は狭くかつ柔軟なので、
素敵な人とは知り合う機会を逃してはならない。
それって、合コン!とかいわゆる彼氏できるかも?みたいな
限定された「出会い」ではなくて、もっと自分の人間性とか生活とか
仕事とか将来とかに、大きく意味を持つかもしれない広い意味での「出会い」。

実際会ってみたら、ちょっと予想とは違ったけれど
人当たりのよいナイスなお兄さん、話し方も身のこなしも爽やか!
海外に出てて、「素敵なすごい女性」って結構会うのだけれど
「素敵な日本男性」ってあんまり会わないのよね。
ま、絶対数が少ないってのもあるけれど
そして、まぁ例外なく、「素敵」な人は既婚者と相場が決まっている。
別にいいんだけどね、なんでだろ。
でもって、やっぱり彼も既婚者。むー。

彼の所属する機関は、私の友達がいる機関でもあって、
予想通りやっぱり知ってる面々がちらほら。
よそのパーティで会った人だったり
一緒に海行った人だったり
友達の友達の人だったり
コロンボの週末はどこにいっても知った顔に会う。

途中で、お店に入ってきた女性二人もまた私の友達。

さて、ムスリムの彼と待ち合わせして、彼の友達も一緒に
私の友達と一緒に、タージホテルのバーでひっかけた後
R&B(定番だなぁ)に。うちのオフィスの二人も来ていて
クラブはしごして、結局5時近くまで飲んで、踊る。楽しかったー。
二件目にいったバー、たぶん商売女じゃないの、私だけだった気がするけど。

帰ったらもう5時半。SMSが来て誰かと思ったら
先のパーティで出会った人。友達の友達。
こうやって、少しずつ増殖していく友人関係。
コロンボのにぎやかな週末を楽しくするために必須の人間関係。
週末はドラムフェスティバルがあるので、忙しくなりそう。

at 23:21|PermalinkComments(0) トモダチ関係 

2005年09月22日

ヨガな生活

ヨガに今週から通い始めた。
オフィスから徒歩7分、うちからも徒歩7分という便利なロケーション。
コロニアルな邸宅のルーフトップで、そよ風に吹かれながらヨガ。
週二回、ゆるやかな時間の中で自分の精神と身体の筋肉を存分に伸ばしてみる。
生徒数10人弱、先生の静かーな声に合わせて
ゆっくりと自分をねじったり、広げたりする。
この先生、齢75でありながら、50代にしか見えないスリランカ女性。
ヨガも50過ぎてから始めたというのに、
床にぺたーんと体をつけられるあたり真のヨギーの貫禄。

何かを始めるのに、年齢でしばる必要がない例がこんなところにも。
やる気を出させてくれることって、街の中に結構転がっているものなのだ。

コロンボに帰ったら、あれもこれもと思ってた割に
なんやかんやとたいしたことしないで時間がたっちゃう。
忙しくもないのに
時間が非情に過ぎていく。

十分に遊ぶのも、新しい人と会うのも大切だけど、
こういう週中に自分に向き合う時間があると
週末まで走り抜けられる。




at 23:23|PermalinkComments(2) かるちゃー 

2005年09月21日

究極の物欲

最近は物欲が落ちてきた。
靴なんかもイメルダばりに玄関を占拠してるし
(だからってすごい高級靴なんかじゃないけれど)
かばんも洋服も十分ある。
スリランカは最近物価が上がってきているとは言え
それでも日本に比べたら相当安いので
たとえば、「あらこのピンクのかばんかわい~」って場合
ちらっと値札見て25000円なんかだったら
まぁボーナスで、とかそういう言い訳つけて後にするところが
ここだと普通に「350円」だったりするので、
すぐ財布のひもが開いちゃう。
ちょっと「いいもの」買っても4千円くらいだし。
だから結果的にものがどんどん増える。
安かろう悪かろうかっていうとそうでもなくて
VOGUEなんかで0がいっぱいついているような
パーティバックもお手軽。ビバ・スリランカ。
友達が外部から来ても「スリランカって買い物天国ね!」
といって山ほど買ってくのですよ。

ところが、ここ8ヶ月フィールドに出てたこともあり
ろくな「買い物」をしてなかった。
でもって、特に不自由も感じていない満たされた今日、
強烈に惹かれたもの。

車!!

私は車の種類って言われても
パトカーと救急車とタクシーか?という分類くらいで
クラウンだとかカローラだとか言われても???な
車音痴な人間なのだけれど、人生で二回ほど
はっとするような美しい車に出会っている。

ジャガーである。

モデルとか全然わかんないけどね、フォームがね、
とっても美しくないですか?
一回ロンドンで
車の展示場でジャガーに惚れて
将来超お金持ちになったらジャガー欲しい、とそんな浅はかな
戯言を吐いた記憶がありますが。

やっぱり5年たっても、ジャガーは美しい。
これはもう、自分でがんばって稼ぐしかないですね!?
超お金持ちの石油王に会っちゃう可能性も
まぁゼロとはいえませんが。(限りなくゼロだろう…)
これはでもペーペーが乗る車じゃなくて、
しっかりプロフェッショナルになって、仕事バリバリできて
お金しっかり稼いでまぁ45くらいでジャガーの似合う女になってたい、
とそれくらいひかえめな目標設定にしておきましょう。
まぁ助手席でもいいですが。今の私のブレーキ踏みまくりの
へぼ運転ではジャガーどころではない。とほほ。

あー、でもジャガー欲しい。

at 23:29|PermalinkComments(0) ワタクシゴト 

2005年09月20日

家族の旅立ち

ゴールから私のうちの大家さんファミリーが来た。
長女が明日の早朝の便でイタリアに行ってしまうので
家族全員で空港まで送りにいく、というので
「うちに来て夕食食べなよ」とさらっとお誘いした。

家族で行くので、というんで勝手に
お母さんと長女と次女と弟が来るんだと思い、
心をこめて4人分、子供も楽しめるメニューした。
8時に電話がかかってきて、9時になる、という。

何の気なしに、「4人来るんだよね?」と聞いたら
「家族と親戚合わせて14人」という答えが返ってきた。

ひょ~。スリランカの家族をなめてた・・・そうだったここは
親戚も含めて全部「家族」になっちゃう国だった。
ということで、おじいさん、おばあさん、いとこ、おばちゃん、
おじさん、関係がよくわからない人も含めて14人ご来宅。
今まで昨年のクリスマスに22人呼んだのが最高記録だが、
これは、勝手に楽しめる外人ばっかだから、
ちょびっとごはん作って、あとはもちよりと寿司の出前とって
たくさんのアルコールだけ準備しておけば
パーティは勝手に進んでいくから、ラクであった。

何しろ、今回は家族の最後の送り出しをするスペシャルナイト。
外国人との付き合いもほとんどない彼らの期待に答えるべく、1時間大奮闘。

ローストチキン
カンクンのガーリックいため
ポテトサラダ
きゅうりとねぎの中華風炒め
海鮮チャーハン
野菜と卵のスープ
トマトのブルスケッタ
サーモンとチーズのカナッペ
チョコレートアイス
飲み物各種

野菜いっぱいでヘルシーなメニューになった。
期せずして冷蔵庫大掃除になってしまう。

英語をしゃべる人がほとんどいないので(一人だけどうにかしゃべる)
後はニコニコ笑いながら、知ってる単語を怪しく並べ、
私が移動するとみんなゾロゾロついてくる。
トイレから部屋から、興味深そう・・・
日本の雑誌とか。カラフルなろうそくとか、
ダンベルとか、いろいろさわってみてる。
会話なくても、居心地がいいのは
4ヶ月一緒にすごした距離感のなさかな。

一人私と同年代の警察官の女の子がいるんだけど(いとこ)
彼女とはなぜか、シンハラ語でスムーズに会話ができる。
彼女のいってることがよくわかるし、
彼女も私のいってることをちゃんと解してくれる。
今日もいろいろしゃべった。すごい不思議。
結構、深い話もできるの。
面倒見のよいお母さんが
「みおがいなくなって、ニロシ(長女)もいなくなって
家がとっても静かになってさみしいよ」と言う。
前はシャイで壁に隠れてたちびっこの男の子が
私にしがみついて来た。グルグルまわしてあげたら大喜び。
お酒を出したら、家族は飲まないで、ドライバーやってる
隣の家のおやじだけ飲んでた。あらー。

なんていうか、気負いがなくて、愛にあふれてて
とても素敵な人たち。
空港まで一緒に行って、みんながとてもエモーショナルになるのに
つられてなんだか、私もとっても感傷的になってしまった。
初めての外国へ旅立つ長女を送り出す家族の一こま。
家族はどこにいっても家族なんだね。
心の支えになるし、明日への活力にもなる。
旅立ちのときは、期待と不安でいっぱいになる。
おばちゃんの笑顔、子供の叫び声、
おかあさんの涙、おじちゃんの激励。
「ラブ・アクチュアリー」の冒頭のシーンを思い出した、
愛はここにも、そこにも、ある

家に帰ってきたら、皿が全部洗ってあった。
スリランカに来られて、すごいよかったって心から思った瞬間。
シンハラ語もっとがんばろう。




at 23:59|PermalinkComments(2) トモダチ関係 

2005年09月19日

あいだみつをになる週

周りからもたれる印象は必ずしも
自分で評価しているのと同じではないし、
だからつきあっていく過程で
そのギャップが埋まっていくのが楽しいわけだ。

「意外性」が人間や人生を深める重要なファクターだとしたら
今の私はたいした意外性もなく、
素直といえば、聞こえはよいが、やりたい放題、言いたい放題
自他共に認める「しゃべるすぎる人」である。

「かわいい人」と言われないのはまぁわかるとしても
もうちょっとミステリアスな部分があっていい。
しゃべりすぎる女ってのは、みっともない。
お笑い芸人なんかじゃなければ、24時間ノンストップで
しゃべる必要ないのだ。
桃井かおりも、ツッアン・チーも、緒方貞子も
アンジェーリーナ・ジョリーも、私がいいねぇこの女性と思う人は、
みんな沈黙の色気とその後に発する一言の鋭さをわかってる女たちだ。

今の私は、私の狙う路線とはだいぶずれてる。
「すごい人」って言われるけど
それって賞賛の”グレート”じゃなくて
なんだか常軌を逸している”Overwhelming"
限りなく「変な人」に近い「すごい」んじゃないか、
と自虐をこめて思うこのごろ。

今日話してて、ある人に
「いってることはへーって思うんだけど、
すごい勢いですごい量流れ込んでくるから
脳みそがストライクを起こす」という言われ方をした。
せっかくいいこといっても、ストライク起こされちゃうんじゃ
しゃべり損。(笑)

あいだみつをみたいに小出しにするといいかも。
一日一言みたいに。ぽつっと。

言葉と言葉の合間にニュアンスを含んだ瞳をかたむけながら
たばこをすったりするなんていう小道具が使えないので
少しずつ、いっぺんに発する言葉の量を減らしていくしかない。
って割りに今日のブログもこんな長さ。書き始めると
川の流れのようにどんどんいく、自分。

多くの観衆に聞こえのよい言葉をかけるのでなく、
目の前にいる人の心に刺さる直球を投げよう。

今週のテーマはあいだみつをになろう、である。



at 23:42|PermalinkComments(0) ワタクシゴト 

2005年09月18日

寝休日

ロシア人とマケドニア人の友人らとコロンボ郊外でホリデー。
ブルーウォーターというバワ建築
(スリランカ唯一といってよい有名建築家)の素敵なホテル。
シンプルで、自然と調和しててダイナミックで、シック。
コロンボから車にのって40分。
プールがとても広くて、ビーチの目の前にあり、ココナッツやしが乱立する
大きな庭がとてもスタイリッシュ。

車の中から、会話がとっても面白かった。
なんていうか、会話の流れがブラックでもと社会主義っぽいの。(←偏見?)
スリランカでタミル人が大統領になる可能性あるかなぁという質問に、
「それってロシアでチェチェン人が大統領になる可能性とおんなじくらいだね」とか
「魚釣りやったことある?」に「ダイナマイト使ってやったことしかないよ」とか。

コソボ、スーダン、アフガン、イラク、北朝鮮、
前線で仕事してきている人たちの話はいつもUnexpectedで
リアルでエキサイティング。
日本人は生肉、コリアンは犬肉を食べるよね、っていうから
「韓国で犬肉ってそんなメジャーじゃないよ」って防御したら
「えーでも北朝鮮では、犬肉レストランがいっぱいあったよ」。
そうか、北朝鮮か・・・

ともあれ、ブルーウォーター。ココナツやしの下に長いすをだしてもらい、
マットレスとタオルを引いて横になったら、すごいよい風が海から吹いてくる。
あっという間に夢の中へ。天国。
お昼ごはん食べて、プールに入って、長いすに寝そべってまた1時間ほど
寝る。本を持ってきてたんだけど、3ページ読んだだけ。
みんな熟睡。太陽の光が暖かで、海からのそよ風が最高に気持ちよい。

起きてから、目の前のビーチに出て、波の合間をたゆたう。
結構波は大きいんだけれど、水の冷たさと周りの温度がちょうどよい。
大きな波に歓声を上げて流され、小さな波に飛び込んで戻ってくる。
波にすーっと消していく砂浜の絵。
みんなが子供に戻る夏の一ページ。
で、乾かしがてらまた、寝る。

寝てばっか。先週は慢性睡眠不足だったので、今日一日で
キャッチアップした感じ。ブラックなユーモアにみちた会話と
素直な自然の恵みに満ちたとてもいい日曜日だった。


at 23:59|PermalinkComments(0) 旅の記録 

2005年09月17日

平井堅ナイト

今の私には何かが欠けている!と思って突き当たった答え。
平井堅を聞きながら、もの思いにふける静かな反芻時間。

私の思考の消化をする際、「物書き」になってしまうので、
たまにヘビーなことにぶちあたったりすると
ぼーっとする代わりにA410枚分くらいだーっと脳みそのウダウダを記録する。
その一部がブログになったり、友達へのメールになったり、
自分の日記になったりするのだけれど、
まぁとにかく、一般の人より、私はだいぶ文章を書いていると思う。
うまいとか下手とかそういう評価ができるようなレベルの文章じゃなくて
ただの思考の流れの記録。起承転結とかないし、
漢字も間違えるし、英語も入る。だから終わると捨てちゃっていいもの。

ただ、ものを書きながらする消化は、脳がずーっと機能しっぱなしなので
実は疲れるのだ。
人としゃべるのも同様。ダラダラしゃべっているようで、
一応人の反応を見ているので、笑いをとったりしようとかいう色気を出したりするので
自分ひとりで自分のために生きるのとは違う。

で、ぼーっとする時間。自分を空白にできる時間。
しばらくなかったように思う。空白にするといろいろ考えちゃう。
瞑想しよう!と思っても、さまざまな雑念が浮かんでは消えるように
雑念を抑えるのは至難の業だ。そんなときに、機能するのが
静かでしみこむ、平井堅だ。
別に喜太郎でも、エンヤでもいいんだけど、Dに借りた平井堅。
すごい染み込むー。とてもいい。
帰ってきて1時間続けて聴いたLife is...

自分を強く見せたり
自分をうまく見せたり
どうして僕らはこんなに息苦しい生き方選ぶの
目深にかぶった帽子を今日ははずしてみようよ
少し乱れたその髪も
君らしくて 僕は好きだよ
風に踊る枯葉 ぬれた芝生の匂い
君と寝ころんで見上げた何もない空
答えなど どこにもない
誰も教えてくれない
でも 君を思うと この胸は
何かを叫んでる それだけは真実

なんていうの、歌詞がいいね。
声もいいし、メロディもよい。
自分の思考のグタグタを止めてセクシーな平井さんの
声に自分をうずめてみる。

考えれば、わかるわけじゃない。
急げば、たどりつくものじゃない。
今の自分に必要なのは、静かな時間と自分を空白にする余裕だ。

平井堅を聴こう。


at 23:54|PermalinkComments(3) ワタクシゴト 

2005年09月16日

満月パーティー

金曜日はオールナイト。
今週はまったくもって遊びすぎてしまった。
反省じゃなくて、感想。

びじんさんとその友達とおうちでワインを飲みながら
夜を堪能し、11時過ぎてから、マウントラベニアの
野外パーティへ繰り出す。満月だもの、トランスなミュージックと
波の音と、怪しげな匂いと、強いお酒。
アンパラ時代やゴール時代の友達とも再会。
こういう場所で会うと、別に昔仲がよかったわけでも全然ないのに
「知っている」というだけでスペシャルな錯覚がしてしまう。

金曜日の非日常の空間では普段の真っ当な感覚が働かない分、
隠れたアンテナが伸びてくる。
面白いもの、楽しいこと、怪しいこと、不思議なことが
たくさん出てくる満月の下の波打ち際。
太陽が出てきたときに、ふと我に返って恥ずかしくない程度に
自分を解放するのは、決して悪いことじゃない。
叫んだりとか、夜の海に飛び込んじゃったりとか
普段人にはしない話の域に踏み込んでしまったり、とか。
3時半すぎに、2人のすっかりできあがってしまっていいた
ユーゴ人とモザンビーク人の同僚が合流する。

7時に電車に乗って帰宅。1時まで爆発睡眠。
完全に昼夜逆転な作家みたいな生活。
って、私なんも生み出してない。

尾崎を彷彿とさせるなんか20直前の破壊的な青春時代のようだけど、
私、そのころの方がちゃんと生きていたかもしれない。何かの反動か?
いや、ただの遊びたい盛り。

来週からはちゃんと生きよう。



at 23:37|PermalinkComments(0) ワタクシゴト 

2005年09月15日

魅惑の都会生活

うちのオフィスに苗字が「Bisin」さんがいる。
フランス人の女の子で、発音すると「びじん」さん。
名前にぴったりなお人形のようにかわいい女の子だ。
目がぱっちりしてて、金髪まじりの巻き毛は自然のもの。
スタイル抜群で、服のセンスも、性格もよくて、話し方がパリジェンヌ。

コロンボのうちのオフィスは
かわいい子が多いという評判だ。(私も入ってるでしょうねぇ、ん?)
プログラムのセッションは肌がすべすべの姉御肌のフィンランド人
とモデルのようなさばさば系、これまた美しいデンマーク人と
このフランス人形のようなレポートオフィサーの「びじん」さん、
髪の毛サラサラで下町っ子みたいな気さくさをもちながら
大使の娘というお嬢さんであるラオス人と私。
男は瞳のやさしいジョージア人と気のよいおやじなイギリス人。
ひとなつっこいアシスタントのスリランカ人。
ヘッドは朝のおはようのキスを女性陣とはかかさないおしゃれなフランス人だ。

コロンボに戻ってきたけど、現地のスタッフが大半のフィールドオフィスと
全然違う。まず、お金がどんどん飛ぶ。
昼ごはん、フィールドでは50円で済んでたのに、ここでは500円だ。
夜ご飯、お酒飲んじゃうと1000円だ。
フィールドの一週間分を2日で使える計算。
あとは、えらい人とミーティングばっかりで、
意見をいうより、書き留めるほうが断然多いこと。

大使館の人とかNGOのトップとか会う人の年齢層がフィールドにいるときより
断然高い。仕事も、コンピューターに向かっている時間が倍に増えた。

フィールドの視点をもちながら、オペレーションの核心に戻ってこれたのは
ラッキーであった。今は1千万円分のパートナーシップと5万3千ドル分の
基金を使って実施する、新しく給食プログラムを実施する場所の
ベースライン調査の企画を担当している。別に私のお金じゃないけれど
フィールドで一人一人の愚痴を聞いていた日々から
ぽーんと大金に(ここにはないけど)関わるような仕事になって
まだなんとなく慣れてない感じ。実感がわかないんだな、とにかく。
ただ、オフィスの人間関係がよいので毎日が楽しい。
びじんさんとジョージア人と行くちょっとゆっくりめのランチも楽しみだし、
仕事終わってハッピーアワーにいけたりするのもいい。
今日はアンティーク展に寄ってきた。

コロンボだから毎日出歩ける。
映画いったり、ジャズきいたり、日本食食べたり、サルサ踊ったり
悪魔祓いみたり、ホテルのバーいったり、マッサージいったり、
やりたいこともいろいろあるので、時間があっというま。

今日は赤十字の友達とビストロラティノでサルサいくつもりが
家でご飯作って食べたら疲れちゃったのでDVD鑑賞会にした。
ワインを空けて、だらだらしゃべりながらアルパチーノの
「リクルート」を見た。(←2回目)

都会生活って悪くないなー。自然に囲まれた生活もいいけれど
やっぱり都会の毒と雑音は魅力的です。
でもちゃんと休もう。ちょっと疲れ気味。ってか遊びすぎ?



at 23:38|PermalinkComments(0) ワタクシゴト